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2007年10月22日 (月)

今昔の感

今の20代、30代の人たちには信じられないかもしれないが、この国はかつて、「日本は政治家が駄目でも、優秀な官僚がいるから大丈夫だ」などと言われたことがあった。

それが…今日の新聞やテレビニュースで取り上げられただけでも、社会保険庁の一連の年金関連問題、厚生労働省のC型肝炎患者のリスト発見、元防衛省事務次官の接待疑惑があり、10年ほどさかのぼるだけで、官僚の汚職・事件・不祥事の数は軽く3桁に達するだろう。

おそらく、「日本を支えているのは官僚」だといった趣旨の発言に、事実の裏付けが存在した時代もあったのだろう。だがどんな組織も腐敗する。それが権力を持つ組織であればなおさらのようだ。第二次大戦後の荒廃から国を再生させる過程で、日本の官僚は大きな役割を果たした。やがてその目的を達成し、国が豊かになると、官僚組織の中にあった使命感が希薄になり、既得権益の死守、利権漁りへと走り、賄賂や裏金作りなどの不正をはたらくようになっていった。勿論、それがいつからといった線引きなどはできない。戦後間もない頃にも汚職はあったし、今でも公僕としての責務を立派に果たしている公務員もいるだろう。

どんなに澄んだ水でも不純物を含んでいるものであり、その不純物が一定量を越えると水は濁りを呈するようになる。かつての日本の官僚組織は不純物を含んではいたものの澄んだ様相は保っていた。それが今、少なくとも一般人の視線で見る限りでは、濁りの勝った水になってしまっている。

中国の『管子』には「倉廩実ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る」とあるが、官僚組織というのは国が豊かになると礼節も栄辱も忘れるものらしい。

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