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2008年1月 7日 (月)

誤訳にめげる(な)

今日、多くの取引先が仕事始めだった。で、何本か業務連絡のEメールが届いた。その中に、3ヶ月ほど前にやった翻訳に誤訳が数箇所あったという連絡があった。

指摘された箇所を調べてみると、確かに間違っている。それも、年月日をそっくり間違えるという考えられないミスである。さらに詳しく調べてみると、ミスをした箇所のすべてがTRADOSのPretransをベースとしており、原文と訳文の他の差異に気を取られ、日付の部分のチェックを失念したものらしい。正直めげた。

TRADOSを使った差分翻訳をやったことがある人は分かると思うが、最近の差分翻訳は、過去からのデータの蓄積が増えてきたためか、ファイルによってはきわめてややっこしい場合がある。たとえば、何回かの改訂を経た結果、1つの単語に複数の訳が当てられていることがある。そのような場合、訳を最新のものに統一する作業が必要になる。こうして純粋な翻訳作業以外にも、ファジーとして表示される部分の内容チェックや、100%マッチ箇所でも正誤の確認を求められることがあり、相当に神経を使うことになる。

で、今回の誤訳は半分以上が99%マッチ箇所だった。推測するに、「99」という数字を見た途端に(将棋用語で言うところの)手拍子でAlt+Numeric+キーを押してしまったのだろう。無論、自分のミスを正当化するつもりはない。ミスはミスである。また、今後の翻訳作業でこうした「手拍子によるミス」には十分注意し、二度と同じ過ちを繰り返すことがないようにしなければならない。

それにしても、クライアントからの初メールの一つが「誤訳のご連絡」とは…。

(注:めげる=落ち込む、壊れる/広島出身の義母から教わった表現)

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コメント

お察しします。心臓に悪いものですよね。
TRADOS などの翻訳支援ソフトを使っているときは、マッチ率の高いセグメントほど、かえって神経を使う場合があって困ります。TRADOS の場合、差異のある箇所がカラー表示されますが、あれは往々にして不正確です。

> 年月日をそっくり間違える

数値の自動置換がオンになっていたのでしょうか。あの機能は厄介者なので、オフにしておいて数字を含むセグメントはすべて確認する方が間違いありません。

投稿: baldhatter | 2008年1月 7日 (月) 23時01分

帽子屋さん

早速のお見舞いありがとうございます(^^;)
もともと心臓は小鳥ぐらいしかありませんので、確かにこたえます。

>数値の自動置換がオンになっていたのでしょうか。
いえ、自動置換で数字が変わったのではなく、TMにあったデータがそのまま99%として表示されたようです。普通99%というと、マイナス1%は書式のペナルティって考えません? いやいや、愚痴らない、愚痴らない。
あの後、将棋に関するエントリを書いてスッキリしました(^^)
明日から気を取り直して仕事に励みます。

投稿: Jack | 2008年1月 7日 (月) 23時38分

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