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2008年1月15日 (火)

気になる一戦:羽生vs丸山

Photo_2今日15日、将棋A級順位戦の▲丸山-△羽生戦がある。

前節まで1敗だった4人の内、郷田と木村が相次いで敗れ、現時点で1敗は羽生と三浦の2名に。前節までで2敗だった丸山にも挑戦権の可能性が出てきた。逆に、ここで敗れるようなことになれば3敗となり、丸山の挑戦はほぼ絶望になる。

A級は対戦数が少ないだけに、1局といえど気が抜けない戦いが続く。今日の対戦、仕事もあるのだがどうにも気になって仕方がない。

今日は上記以外にもC級2組9回戦がある。ネット中継(有料)はこちら

追記

12:30 両者はこれまでに43回対戦しており、成績は羽生28勝、丸山15勝(“玲瓏”より)。

さて対局の方だが、先手丸山の7六歩に羽生が8四歩と応じ居飛車同士の対戦になった。局面は丸山得意の角換わりへと展開して行き、午前中だけで59手まで進行。驚くほどの速さである。その59手目、先手が7ニ歩と打ち込んだところで羽生の手が止まり、長考に入る。結局そのまま昼食休憩となった。

両者とも玉をかこわない、ノーガードの打ち合いのような戦い。読みの深さ、広さ、緻密さが求められる、1手間違えれば即負けに直結するような厳しい将棋である。

この7ニ歩に対して、羽生がどう応対するか。きわめて興味深い局面である。

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14:36 ▲7ニ歩に対して、羽生は2時間50分の(昼食休憩を加えれば4時間近い)大長考の末、4五銀右と指した。今度は丸山が長考する番か。

17:00 羽生の大長考後は、丸山4五銀、羽生同じく4五銀と2手進んだだけ。丸山の手が縮んでいるように思えるのは素人の錯覚か。しかし、研究の1手と思われる7ニ歩に、羽生の対応が予想外だったのか。何か誤算があったのは確かだろう。

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21:00 両者の指し手が次第に速くなってきた。互いに飛車を取り、馬を作ったところ。駒の損得では羽生が桂と歩4枚の得。ただこれは先手の馬が7筋の金と桂を質にしているので、事実上消滅しているかもしれない。玉の固さは金銀3枚が周囲にいる先手が有利。羽生は先手陣の最下段に飛車を打ち、7六桂の筋を狙うか。

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23:00 上図の後、羽生が△7六歩、▲同銀、△7五金という強手を放った。

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ここで先手が7五同銀とすると、△7六桂のしばりが厳しい。なんとこの局面、△2九飛に▲6九銀と合い駒すると、△同馬、▲同金、△8八銀、▲同金、△6九飛成で詰んでしまう。プロの読みの凄さである。そこで丸山は上記の局面で▲7七銀とがんばった。以後、△7六金、▲同銀、△7七歩、▲同桂と進行。下図で羽生が考慮中。残り時間はおおよそだが、丸山30分、羽生1時間5分。

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24:00 上図からの指し手は、△7五歩、▲7三馬、△7六歩、▲4四桂、△7七歩成、▲同金右、△7六歩、▲同金、△6七桂、▲8八玉、△6九馬、▲8一飛、△2ニ玉で、現在は下図。

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素人にも7八馬以下の詰みは簡単に分かる。いわゆる筋に入った状態か。▲8五飛成で上部脱出を図っても△8六銀という鬼手がある。羽生の勝勢と言ってよいか。

23:22  上図から▲3ニ桂成、△同玉、▲8九金、△4八飛まで、羽生の勝ち。これで羽生は6勝1敗で三浦と共にトップに立った。

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