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2008年3月 2日 (日)

「ロス疑惑」の疑問

サイパンで三浦和義容疑者が逮捕されてから1週間以上が経過し、その間に「新証拠の存在」や「目撃者の登場」、「実行犯の特定」など、さまざまな情報が飛び交ったが、ここにきて突然、カリフォルニア州法が改正され、それによって今回の逮捕が可能になったという報道が出てきた。

カリフォルニア州では2004年9月に刑法が改正され、アメリカ国外での裁判に関しては、同じ犯罪については2度罪を問われることがないという「一事不再理」(Prohibition of Double Jeopardy)の原則が適用されないことになった。

実は「三浦逮捕」のニュースを知ったとき、アメリカでは外国での裁判に関しては元々この「一事不再理」の法理が適用されないのだと即座に思ったのだが、調べてみると、合衆国憲法修正第5条には「一事不再理の禁止」が明確に規定されている。

【合衆国憲法第5条抜粋】
・・・nor shall any person be subject for the same offense to be twice put in jeopardy of life or limb; ・・・(大意:何人も同一の犯罪により、生命または身体の危険に二度さらされることはない。)

カリフォルニア州法では海外での裁判だけを対象としているようだが、はたしてそれで憲法違反にならないのか。

また法律というのは一般に、成立以前の事件には適用されないものであり、こちらは「法の不遡及」、「事後法の禁止」、「遡及処罰の禁止」(英語では「Prohibition of ex post facto laws)などと呼ばれ、アメリカでも憲法1条9項で禁止されている。

日本で、三浦一美さん殺害事件に関して三浦和義容疑者の無罪が確定したのは2003年3月であり、カリフォルニア州の刑法改正前だった。今回裁判になれば、当然被告側はその点を追及してくるだろう。と言うか、私が被告だったらそこのところを争点に弁護活動を展開するよう弁護士に依頼する。

そう考えると、この一件はたとえ裁判になったとしても、またまた長い年月を要するのではないだろうか。藪の中の出来事が白日の下に曝け出されることはあるのだろうか。

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