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2008年3月10日 (月)

スーパーの閉店

最寄り駅近くにあったスーパーが閉店した。

長い間、地域の中核小売店として広く利用されてきたが、今では車で10分程度の圏内だけで、さらに大きなスーパーが4軒もあり、徐々に利用客が減っていたようだ。かつて畑だった場所にできた大型小売施設(「スーパースーパーマーケット」、「カテゴリキラー」など)に車で乗りつけ、一度に大量の商品を購入して行くという、20代、30代を中心とする日常品の購買パターンの変化が、こうした「駅近」スーパーにとっては大きな打撃となった。それは今、地方の駅前に多く見られるシャッター商店街の背後にある理由と同じである。ただ今回の閉店・撤退にはもう一つ理由がある。それは件のスーパーに外国資本が参入したことである。その結果、不採算店の見直し・統廃合が進められ、その一環として、この店も閉鎖が決定された。

スーパーが閉店する場合、具体的にはどんな風に準備を進めて行くのか興味があったので、ここ数週間、折りあるごとにその店を覗いてみた。

2最初に特売が開始されたのは衣類だった。ちょうど、冬物が終わり春物に切り替わる時期でもあったため、冬物がどんどん値下げされていった。

次いで、テナントショップの中で閉店・撤退するものがあった。最後まで営業したテナントもあったが、早いところでは1ヶ月以上前に店を閉め、移転していった。

売場も、完全売り尽くしのため、品物がなくなるとどんどんと縮小される。最初、使わなくなった空間はパーテーションなどで仕切って客の目につかないようにしていたが、やがて1フロア全部を完全に閉鎖し、残った商品は別の階に移すという措置が講じられるようになった。

3地下の生鮮食品売場だけは最後の日まで商品をそろえていたが、加工食品、飲み物、酒類などは商品が減ってくると棚を取り払って、平台に替えるなど、空間が目立たないような工夫を凝らしていた。

それでも品物がなくなれば、空間はどんどん広がる。上の階は閉鎖してしまえばよいが、1階はそうは行かない。で、どうするかというと、「催事業者」とでも呼んだらよいのだろうか、台所用の金物をはじめ、宝飾品やバッグ、帽子やスカーフといった小物、食卓や飾り棚などの調度品等々、スーパーの店頭に時折やってきては1週間程度商売をするあの業者が数店、1ヶ月くらい前から1階に店を開いた。

彼らは当然「呼び込み」をする。「さあて、今ですね、特別許可をもらいましたので、普段は5,250円のブランドバッグ、こちらをですね、今から2,000円ポッキリでのご提供とさせていただきます」と声を張り上げて客を引き寄せる。その騒がしさは、バッタ物を扱うディスカウントショップの風情である。

こうしてスーパーは少しずつ普段の様相を変えつつ、閉店に向けて営業を続けて行った。なるほど、大型小売店舗の閉店にはきちんとしたノウハウがあるんだと納得した。

そして昨日の最終日、店内に客は多かったが、商品の方はほとんどない状態。私はずっと利用してきた花屋の店員さんに挨拶をして店を出た。

西友戸塚店、開業は1968年3月10日、閉店は2008年3月9日--営業期間はちょうど40年間だった。

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コメント

ウチの地元の西友は、たぶんもう少し後の開業だったろうと思いますが、5 年ほど前に一度閉店し、元は 5 フロアあった建物をフラットにして 24 時間営業店舗として営業を続けています。
もっと近所にある別系列のスーパーが、最近いつも閑古鳥で、そろそろ閉店するのではと予想しています。

投稿: baldhatter | 2008年3月10日 (月) 20時15分

大規模な駐車場を用意するか、24時間営業などの利便性で売るか、デパ地下のように高品質・ブランドで勝負するか、小売業界もどう特徴を打ち出すかがサバイバルの鍵になっているようです。戸塚西友の跡地には、2年後地上7階地下2階の複合商業施設ができます。どんなお店が入るのか・・・ちょっと楽しみです。

投稿: Jack | 2008年3月10日 (月) 22時34分

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