« 金3<金2 | トップページ | 逆聖火リレーの逆効果 »

2008年4月 8日 (火)

将棋:第66期名人戦

Photoいよいよ今日(0848日)から第66期将棋名人戦森内俊之名人-羽生善治二冠の七番勝負が始まる。

第66期名人戦日程

両者の対戦成績は羽生二冠から見て50417千日手(「玲瓏」より)となっており、通算勝率7割を超える羽生の戦績からすると、55分弱の森内は指しやすい相手ではない。が、「苦手」と呼ぶまでには行っていない。

この2人の戦績を名人戦・順位戦だけに絞って見てみると次のようになる。

95年度54期名人戦        羽生41森内
97年度56A級順位戦     羽生○ ●森内
98年度57A級順位戦     羽生● ○森内(千日手指直し)
99年度58A級順位戦     羽生○ ●森内
00年度59A級順位戦     羽生● ○森内
01年度60A級順位戦     羽生● ○森内(千日手指直し)
02年度61期名人戦        羽生40森内(千日手1
03年度62期名人戦        羽生24森内
04年度63期名人戦        羽生34森内
名人戦・順位戦通算成績     羽生15勝 森内12勝(千日手3

今年3月に行われたA級順位戦最終局で、降級の危機にさらされた佐藤康光二冠が対局終盤で見せた苦悩の表情が物語るように、いろいろと言われはするものの順位戦/名人戦が棋士にとって特別な重みを持つ棋戦であることは疑いない。その意味で、上記の対戦成績は両者がその持てる力をすべて出し切り戦った上での結果と考えることができる。そしてここでも羽生と森内の力は拮抗している。

ただしこの2人、名人戦などタイトルをめぐる実績では好対照を見せる。現在森内が保有するタイトルは名人の1冠のみ。他のタイトルは竜王、棋王、王将を1期ずつ獲得しているに過ぎない。1つのタイトルで突出した戦績を残しているという点では渡辺明竜王に似ているが、両者は年齢・経験・棋士になってからの年数で大きな開きがある。その意味で一概に論じるわけには行かない。

 

本人にそのような意図があるわけではないだろうしあくまで結果論ではあるが、森内の「名人戦偏重」は否定し難い。まったくの「たられば」ではあるが、森内がやがて名人位を失い、A級からも陥落するという時がきたら、彼は即座に引退するのではないかという気さえする。

このように、永世位を獲得するなど名人戦では際立つ安定感を誇るものの他棋戦では思わしい成績を上げていない森内に対し、羽生は他棋戦では抜群の戦績を挙げながら名人戦だけは未だ獲得期数4と全タイトル中最少に留まっている。小学生時代からのライバルである森内に先を越された永世称号についてももちろん欲しくないわけはない。今回はがむしゃらにタイトルを取りに行くのではないだろうか。また、そうあって欲しいと思う。

棋風同様、戦績面でも好対照を成す両者が、名人戦初対局から12年、前回の対戦から3年ぶりの今期七番勝負をどう戦うか、じっくりと楽しみたい。

|

« 金3<金2 | トップページ | 逆聖火リレーの逆効果 »

将棋」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/220529/40813234

この記事へのトラックバック一覧です: 将棋:第66期名人戦:

« 金3<金2 | トップページ | 逆聖火リレーの逆効果 »