« キーボード再交換 | トップページ | コンビニ納税利用者順調に増加 »

2008年4月17日 (木)

教育特定財源

千葉県の公立高校で、所定の入学金を納めなかった生徒2人が、入学式への出席を認められず、式の間、別室に隔離されるという出来事があった。

学校の言い分は「入学金を支払わなければ入学を認めるわけにはいかない」ということであり、その背景には、授業料などの滞納者数が近年増加する傾向にあるという事情があった。問題が起こった学校でも相当件数の滞納があるらしく、学校側はその対応に苦慮し、また神経を尖らせていたようだ。

この問題の背後には、経済的には特に問題がないのに授業料などを払わない一部の親たちの存在がある。そうした、子どもの教育費用を負担しようとしない無責任な親については強制的な徴収手段を取るべきだろう。

もう一つ、滞納家庭からの集金が学校・教師に任せられているというのも問題を難しくしていると思う。たとえば授業料等の集金は地方自治体単位で集金システム(機関)を作り、生徒の家庭は、所属する学校にかかわりなく全員がその機関に支払うようにしてはどうだろう。当然、滞納者からの集金もその機関が行なうことにする。

その間、学校側は特に生徒(児童)の登校を拒否するといったことはせず、通常通りに受け入れる。つまり、親には厳しく、子どもにはやさしく接するということである。それはまた規律の厳格な運用とそのことで被害を受ける者への温情とのバランスを取ることでもある。

もう一つ付け加えるなら、中学卒業者の97%以上が高校に行くという現状を考えると、高校教育の無料化(義務教育化ではない)を検討するべきではないだろうか。そのための費用がどの程度になるのか・・・。単純に考えると、公立高校の生徒側が1年間に負担している授業料+教科書代+入学金などの額を約13万円とし(神奈川の例を参考にした概算)、公立高校の生徒数約244.7万人(平成18年度全国公立高校在学者数)をかけると3,181億円となる。また義務教育となれば、私立高校への助成金も増やさければならないだろうから、これを倍にするとして、現在の平均額である年間1人当たり35万円に私立高校在学者約103.8万人をかけて3,633億円となる。これを行政が負担することになるわけで、単純に考えて年間で約7,000億円の支出増加である。

これが多いか少ないかは意見が分かれるだろうが、私は、資源が貧困なこの国で、数少ない自前の資源への投資としてこの数字は決して高いものではないと思う。国家予算280兆円(一般会計と特別会計の合計)の0.25%・・・これぐらいの金額は各省庁の無駄使いをやめさせればひねり出すことは難しくないはずだ。この国は道路よりも教育にこそ特定財源を必要としていると考えるのは私だけだろうか。

|

« キーボード再交換 | トップページ | コンビニ納税利用者順調に増加 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/220529/40906872

この記事へのトラックバック一覧です: 教育特定財源:

« キーボード再交換 | トップページ | コンビニ納税利用者順調に増加 »