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2008年4月 5日 (土)

訃報:"プーさんの翻訳者"

Photo私にとって、石井桃子(2008年4月2日死去)という人は「クマのプーさんを翻訳した人」である。

『クマのプーさん』("Whinnie-the-Pooh")は、作者A.A.ミルンが息子クリストファー・ロビンのために書いた作品で、1926年に発表された。

石井桃子さんがこの作品に出会ったのは原作の出版からさほど時を経ていない時期だったようで、数年をかけて翻訳したとされる最初の日本語版は1940年に出版されている。現在岩波少年文庫に納められているのは、戦後、訳を改めて出版されたものである。

著名な翻訳家たちを見ていて思うのは、多くの人が打ち込める作品・作者との出会いという幸運にめぐまれていることだ(本人たちに言わせれば、運などではないと反論されそうだが)。石井桃子さんの場合は『クマのプーさん』であり、この作品を翻訳したことが契機となり、児童文学作家の道を歩むことになった。

生涯に書き残した作品は200以上、行年の101を加えれば300を超える。人の何倍も何十倍も人生を生き、楽しんだ人だったのだろう。ご冥福をお祈りする。

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