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2008年4月 6日 (日)

火山の中のサミット会場

3ヶ月後の7月7日から、北海道洞爺湖町のウィンザー・ホテル洞爺を会場に先進国首脳会議が開催される。

洞爺湖が会場に選ばれたと聞いたとき、「えっ、なんでわざわざ活火山のそばでサミットを開くの?」と思った。

洞爺湖には一度だけ行ったことがある。確か1978年だったと思うが、有珠山が32年ぶりの大噴火を起こした直後で、観光施設などが営業を再開したばかりの頃だった。

その時見た光景は今でもはっきりと覚えている。湖畔の道路とその周辺は見渡す限り薄いグレーの火山灰に覆われ、木々は黒い幹だけを残して立ち枯れ、車が走ると砂漠を行くように砂煙が上がり、異世界にいるような心持ちがした。

調べてみたところ、有珠山は記録がはっきりしているだけでも、下記のように7回噴火していて、20世紀の100年間に限っても4回を数える(カッコ内は前回噴火からの経過年数)。このうち、1943年~45年の噴火では昭和新山が生まれた。

  • 1769年
  • 1822年(53年)
  • 1853年(31年)
  • 1910年(57年)
  • 1943-45年(33年)
  • 1977-78年(32年)
  • 2000年(22年)

有珠山は「洞爺カルデラ」という巨大な火山の一部である。「カルデラ」というのは噴火口の周囲に広がる凹部分であり、洞爺カルデラ火山では洞爺湖がそのカルデラに相当し、湖の真ん中にある「中島」がかつての噴火口である。有珠山はその中島から南南西に約7km、会場となるウィンザー・ホテル洞爺は中島の西に位置し、中島からも有珠山からも約8km程の距離にある。つまり、このホテルは火山の中に建っていると言えなくもない。(余談ながら、ウィンザー・ホテル洞爺は過去に破産したことがある。)

なぜ、そのような場所をサミット開催地に選んだのか。前回噴火から8年しか経っていないから安全だとふんだのだろうか。だが単なる観光旅行ならいざ知らず、世界主要国の首脳が集まるサミットである。もっと安全性が確実に担保できる場所にしてもよかったのではないだろうか。何とも解せない話である。

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