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2008年5月21日 (水)

将棋:第66期名人戦第4局

名人戦第4局は先ほど午後8時57分、95手までで先手羽生二冠の勝ちとなった。これで3勝1敗となった羽生は念願の永世名人まであと1勝と迫った。

この第4局、1日目で定跡を早々と外れ、2日目の封じ手の△6四歩から午後6時ごろまで、名人戦速報サイトに誰かが書き込んだようにまるで「禅問答」のようなきわめて難解な中盤戦が続いた。

2日目の夕食休憩後、△3五歩でついに本格的戦いとなったが、その時点で森内は既に持ち時間が1時間を切っており、第3局に続き勝負巧者森内らしからぬ時間の使い方が気になった。

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またこの△3五歩は仕掛けさせられたという感もあり、羽生の作戦勝ちだったようだ。この後、▲3五同歩△6六歩▲4五桂△4四銀▲2四歩△4五銀▲同歩△6七歩成▲同金右△7五桂▲6六金△3七角成▲4八銀打△4六歩と進み下図となった。

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この△4六歩では△6四馬と自陣に馬を引き付けた方が優っていたようだ。さらに進み、後手が2五に歩を打って先手飛車に取らせ、3八にいた馬を4七に引いて先手飛車に当てたのが下図。

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ここで羽生に「次の一手」にでもなりそうな軽妙手が出た。それが▲2七飛。

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見た目には単に4七の馬取りだが、実はこれ、飛車を取らせる場所をずらす手筋。2五で取られた場合、後に6九飛などのキズが残る。それを2七で取らせれば馬の利きが自玉から遠ざかる。実際にそのように進行し、その結果一手勝ちに持ち込むことができたようだ。指されてみればなるほどという手だが、実戦でこういう手を指せるところが羽生の羽生たる所以か。

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そして上図、▲8五桂は詰めろ。その前87手目の▲5一角を打ったところで羽生は勝ちを確信したという。上図から△4九馬▲6二角成のとき、羽生の手が震えたそうだ(前の第3局でも最終盤、羽生の手が震えた)。

羽生はこの勢いを持続して次の第5局で一気に決めたいところだ。ただ、生涯でも最重要な一局になるであろう次戦で勝利局面になったとき、手の震えから駒を取り落とすなどの失敗だけは避けてほしいものである。第5局は6月5日、6日、山梨県甲府市で開催される。

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