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2008年5月16日 (金)

「パンダは要らない」

Photo_2中国政府がようやく外国からの人的支援受入れを決めた。その第一陣に当たる、日本の国際緊急援助隊が被災地に入った。さらに、韓国、ロシア、シンガポールからも救援隊が派遣される。最終的には5万人を超えるとも予想される犠牲者を1人でも少なくしてほしい。

ところで先日、訪日した中国の胡錦濤国家主席が約束した上野動物園へのパンダの貸し出しに関しては、「要らない」という意見が圧倒的に多いようだ(参照)。

上記の産経のリンクがいつまで維持されるのかが分からないので、以下に簡単に要約しておく。

産経がネット上で行なった調査で、「パンダの貸与」について1万214人(男性7512人、女性2702人)から回答があった。「貸与を受け入れることに賛成か」という質問には 91%の人がNoと答えた。

「高額のレンタル料に納得できるか」の質問には、Yesが7%、Noが93%だった。因みに、パンダのレンタル料は現在1頭当たり年間約5,000万円。番(つがい)での貸出しが普通であるため、借り受けるだけで年に1億円かかる。これに餌代や施設の維持費、飼育員の人件費などが加わり、さらには、「パンダを借りると、四川省などから視察名目で何十人という中国人がやってきて、そのたびに、旅費から滞在費、さらには国際フォーラムの開催費など、中国側の希望する費用を負担する必要がある」(『週刊文春』08年5月15日号)とのこと。素人が考えても年に2~3億円はかかるのではないかと推測される。これを多いと考えるか、案外やすいと感じるかは、日中関係に大きく依存すると思う。そう、日中の関係が良好であれば、年に2~3億であの愛らしいパンダが見られるのかと思う人が増えるだろう。

最後に「パンダで喜ばせて、ギョウザ問題などを隠す意図があると思うか」の問いに、88%がYesと答えた。確かに、今回の胡主席の訪日では東シナ海海底油田開発や餃子事件に代表される中国製産品の安全性の問題、またチベット自治区などの人権侵害問題について、真っ向から取り上げ、突っ込んだ話合いはされなかった。リンリンが死んだ直後の来日というタイミングを利して、パンダ貸与でお茶を濁したという感もぬぐえない。

博物館・美術館見学で上野には何回も行っているが、パンダは一度も見たことがない。なので一度は見てみたい気もするが、今のこのとげとげしい雰囲気の中では、来日するパンダたちも「熱烈歓迎」されるとは思えない。如何に愛くるしいパンダでも中国との関係改善に寄与するものではなく、まずは関係改善が先決であることは言うまでもなく、その結果としてパンダが来るのなら、自ずと歓迎ムードも生まれて来よう。

【一部加筆訂正しました。】

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