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2008年5月 1日 (木)

暫定税率復活

昨日(08年4月30日)、衆議院で暫定税率の復活が再議決され、今日からガソリン価格が1ヶ月前の水準ないしそれ以上に戻った。

率直な感想を言えば、今この時期になってしまってはとりあえず今年度に関しては復活させるのもやむをないと思う。既に新年度に入り予算が執行されている段階で、2兆5,000億円ともいわれる税収不足が生じれば国民生活に混乱が生じることは免れない。

ただしそれは「やむをえない」のであって、決して全面的に支持しているわけではない。自民党幹部の発言を聞いていると、何でも野党・参議院が悪いような口ぶりだが、無駄使いを見逃してきた一方で、さらに向こう10年、道路財源特例法を延長するという彼らの論法はまったく理解できない。

「道路はまだまだ必要だとみんな言ってます」とか、「みんな、一刻も早く暫定税率を復活してほしいと言ってますよ」といった言葉を聞くと、自民党の議員にはわれわれ一般人に聞き取ることのできない周波数の音波が聞こえるのだとしか思えない。或いは、逆に常人には聞こえる周波数が聞こえないのか。いずれにせよ、われわれのような一般人とはまったく異なる聴覚器官を備えているようだ。

福田首相も、「ガソリンの値段が下がると(消費量が増えて)環境への影響が懸念される」といった趣旨の意見を述べたことがあったが、バカを言っちゃいけませんと言いたくなる。暫定税率がかからなかった4月の間もガソリン価格は1リットル120~130円だった。その直前が155円前後だったため割安感を感じたが、冷静に考えればこの値段でも十分に高い。

昨日の記者会見では、来年度からの特定財源の一般化や、道路財源特例法の期間を5年に短縮することを強調していたが、一般財源化と特例法延長は矛盾するのではないかとの指摘には言葉を濁し、また一般財源化と同時に暫定税率を撤廃するのかという質問にも、例の第三者的な口調で、「ま、そうしたこともですね、ふまえてですね、これから議論していきたいと思ってます」といった返事をしていた。どうにもリーダーシップのかけらも見えてこない会見だった。

英雄を待望する気は毛頭ない。だが、少なくとも10年先、20年先のこの国の姿を国民の前にきちんと掲げて見せられるリーダーないしリーダーたちは必要だろう。

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