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2008年5月 3日 (土)

食べ残しは食材ではない

またもや船場吉兆で「不祥事発覚」。

大阪の高級料亭「船場吉兆」が牛肉の偽装などで昨年(07年)11月休業するまでの6~7年間、本店で客が食べ残した料理を別の客に提供するという「食べ残しの使い回し」を行なっていたことが発覚した。

他の牛肉を但馬牛と偽称して売っていたのも相当に悪質な商売(というよりも犯罪)だが、この「食べ残し使い回し」はそれをも上回る、もう何と形容してよいか言葉も見つからないほどのあくどい行為だ。

昨日(08年5月2日)の記者会見には、何故か本店料理長という人物が店の前で謝罪しただけで社長の姿はなかった。万一、一連の騒動で体調でも崩しているのだとしても、社長たる者、文書なりで謝罪の意を表明するべきだろう。

一部にはこれで船場吉兆は終わったという声もあるようだが、終わったと言うのなら首脳陣が責任を取って総退陣した後、前社長の妻が社長を引き継いだ時点で終わっていたと思う。身内の犯した犯罪を断じることができるほど公正で毅然とした人物が首脳陣近くにいたなら、これほど悪辣な行為がまかり通ることはなかったはずであり、身内の錆を身内が拭うことは、それを防ぐ以上の難事である。

ただ遠慮のないところを言わせてもらえば、所詮は我々庶民には縁遠い「高級料亭」の話、国民の99%には直接的利害のない問題であり、せいぜいこの件を教訓に食品の安全性を確実に守る方策へと結び付けて欲しいと思うだけだ。

というのも、

大阪市保健所によると、こうした食品の使い回しは食材の品質が保たれ、食べても健康を損なう恐れがなければ食品衛生法に抵触しないという。(東京新聞5月3日朝刊)


とのことで、実はこの一件は「犯罪」にはならないらしい。食品衛生法が「ザル法」なのか、今回の問題が法律も想定していなかったほど常軌を逸したことなのか。いずれにせよ、「食い残しの使い回しはまかりならん」という禁止規定を早急に設ける必要があるだろう。

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コメント

食材の使い回しで、しかも我々庶民にも身近な話といえば、(なかば都市伝説じみていますが)昔からパセリが有名ですね。あれなどは、「使い回し」を問題にする以前に、そんなムダな使い方を最初からしなければよいのに、と思っていました。
今回の話も、使い回しをどうこう言う以前に、ほとんど箸をつけられないまま食品が無意味に浪費されてしまう"接待"という愚かしい風習、ひいては食べ物をそんな風に扱っている現代日本人の奢りの方が気になりました。

投稿: baldhatter | 2008年5月 3日 (土) 22時19分

パセリの件は高校生の頃だったと思いますが、友人にその話を聞かされ、長い間店で出るパセリを食べませんでした。最近では、そんな手間ひまをかけるぐらいなら、新しいものを使った方が安上がりだという、飲食店経営者の言葉を信じて食べてますが(パセリ大好きです^^)

投稿: Jack | 2008年5月 4日 (日) 01時56分

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