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2008年6月 7日 (土)

将棋:第66期名人戦第5局2日目

5昨日(08年6月6日)は、朝7時に家を出て甲府へ。目的地は常盤ホテル、いわずもがな第66期名人戦第5局の対局場である。

往きは所要時間4時間(帰りは2時間半)、到着は午前11時過ぎだった。まだ昼前ということもあってか、ロビーなどもあまり人影はなく、正直、今日で決着するかも知れないのに…と少々拍子抜けの感があった。
【写真は対局場となった離れ。従業員の方は“松風”と呼んでいた。】

昼食をホテル内で済ませ、中庭に出てみた。特に規制されることもなく、対局室のある離れの近くまで行くことができ、池をはさんだ庭から遠目ながらも明るい色の和服を着た森内名人の姿を確認することができた。その反対側にすわっているはずの羽生二冠の方は、窓ガラスへの映り込みもあって視認できなかった。

実は、タイトル戦の対局現場を訪れたのは今回が初めてである。羽生が3勝とし、残りが3局となったとき、ぜひ現場に行ってみたいと思ったが、第5局=山梨県甲府、第6局=山形県天童、第7局=神奈川県箱根という場所を考えると、天童までゆくのは正直大変であり、箱根は近くてゆきやすいが、そこまで決着がもつれたら羽生の名人位奪取は難しい状況になる。さらには、羽生が甲府で勝てば6局目、7局目はなくなり、甲府にゆかなければ大きな悔いが残ると思い、出かけて行った次第である。

勝敗はご存知の通り、森内が見事な指し回しで、羽生につけ入る隙を与えず、完勝とも言える内容だった。

ただ現地大盤解説では午後8時頃田中寅彦九段の解説中、100手目△8二玉(図1)の局面で控え室から「羽生の逆転か」という報がもたらされた。

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ここから、▲7四金△9二角▲8四金(田中九段が発見した好手)に対し、△6五角右と出る手があり、これに▲7七桂と角を攻めると、△8七角成▲同金△同角成▲7八歩△8九飛(参考図A)となって、きわどいが後手の勝ちだというのである。

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本譜も同様の展開となり、図2となった。

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この局面が大盤解説場で検討されている最中に再び控え室から情報がもたらされ、やはり先手森内優勢だとのこと。上述の読み(参考図A)から▲7九銀△6八歩▲同玉△7七馬▲同歩△8四飛成▲7一角△9二玉のとき、▲5六角(参考図B)という好手があり先手の勝ちは動かない。この▲5六角が見つかって控え室の検討は打ち切られたそうである。

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両対局者もこの手順を読み切っていて、後手の羽生は上掲参考図Aの1手前、▲7八歩の局面で投了した。

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今回の現地大盤解説には、副立会人の屋敷伸之九段と鈴木大介八段のほか、上述の田中九段、テレビ中継の聞き手役で来ていた山田久美女流三段、さらには米長邦雄日本将棋連盟会長も加わり面白い話を聞かせてくれた。

次の第6局は6月16、17日に山形県天童市で開催される。羽生は第7局までもつれ込むと心理的に追い詰められるし、最終局は先後が振り駒になることもあり、自分が先手の第6局で是非決めたいところである。

うーん、天童かぁ。日帰りも不可能ではないなぁ…。

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