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2008年6月11日 (水)

将棋:第79期棋聖戦第1局

佐藤康光棋聖に羽生善治二冠が挑む、第79期将棋棋聖戦が今日(08年6月11日)から始まった。

中継サイトはこちら

それにしても羽生の忙しさ、である。先週、山梨県甲府市で名人戦を戦い、今日は新潟で棋聖戦。来週は再び名人戦(第6局)で山形県天童に行くことになっている。あらゆる分野に共通して言えることは、真の一流の条件には“健康”も含まれるということ。

年間60局(昨年度までの平均)を戦う羽生の場合は週に1局強の対局がある計算になる。しかも現在は名人と棋聖という2つのタイトルマッチが同時進行する形になっており、心身ともにタフでないと務まらない。

4月から始まった今年度は既に14回対局しており、11勝3敗。うち2敗は名人戦で森内俊之名人に喫したもので、あとの1敗は大和証券杯(対渡辺明竜王戦)での反則負けである。このペースでゆくと今年度の対局数は70局を超すことになる。

ところで、多忙といえば日本将棋連盟の理事というのもなかなか大変なようで、上記の中継サイトにある[中継室から]に「09:40 『私はそろそろ…』と青野九段、東京に帰った。渉外担当理事は忙しい。」との記述がある。先日の名人戦第5局の大盤解説に登場した田中寅彦九段も理事であり、タイトルマッチを戦う棋士のように表立ってはいないが連盟理事というのも東奔西走の日々らしい。

その田中理事がなぜ山梨に現れたかというと、実は「非常に重要な仕事」があったのだそうな。それは「大変気が重い仕事」でもあった。何かと言えば、羽生が勝ち、森内が負けた場合、感想戦/取材・インタビュー/打上げのすべてが終了した頃に、森内に確認することがあるのだとか。それは…

「今後1年間、“前名人”を名乗りますか、それとも“九段”にしますか」

現在の規定では、名人位を奪われた場合、直後の1年間は本人が希望すれば“前名人”を名乗ることができる。ただし、本人が希望せず、他にタイトルを持っていなければ段位を用いることになる。それをどうするか―連盟理事として確認しなければならないのだそうだ。確かにあまり楽しい仕事ではない。なので、森内名人の勝ちが動かないと分かったとき、田中九段はちょっぴりうれしそうな顔をした。

来週の第6局でも森内が敗れる可能性はあるが、「天童には青野理事がゆくことになっています」と田中理事―これは文字通り満面の笑みで語っていた。

【追記】第79期棋聖戦第1局は114手までで後手佐藤棋聖の勝ち。羽生の攻撃に粘りがなかった。来週は名人戦第6局がある。調子を落としているのでなければよいが、少々不安を覚える負け方だった。(08年6月13日記)

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