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2008年6月27日 (金)

EURO 2008準決勝スペイン対ロシア

Photoオランダ相手にあれほど見事な戦いを展開したロシアだったのに・・・サッカーは不思議だ。
【スペイン3点目を決めたシルバ】

 

日時第1戦第2戦第3戦第4戦
スペイン 6月11日
対ロシア○
6月15日
対スウェーデン○
6月19日
対ギリシャ○
6月23日
対イタリア○
ロシア 6月11日
対スペイン●
6月15日
対ギリシャ○
6月19日
対スウェーデン○
6月22日
対オランダ○
日付は日本時間

これが両国のこれまでの試合日程である。ロシアは22日オランダを相手に、スペインは23日イタリアを相手にそれぞれ延長を含め120分間戦った。それからスペインは3日後、ロシアは4日後に、この準決勝を迎えたことになる。条件としてはほぼ同じである。だが、コンディションは明らかにスペインの方がよかった。動けないロシアは、スペインの前に再び3点差で敗れ去った。

立上がりはロシアも悪くなかった。それが前半30分過ぎスペインFWビジャがFKを蹴った後、足を痛め動けなくなる。トルコのニハト同様、キックの際に軸足のハムストリングを傷めたようでセスクと交代。それが今日の試合の分岐点となった。

中盤にセスク、シャビ、シルバ、イニエスタとボールコントロールの上手い選手がそろったことで、パスが通るようになり、徐々にロシアのコンディションの悪さが露呈してゆく。スペインはボールも選手も動く。後半に入って5分、イニエスタが左サイドをドリブルで上がり、ロシアのペナルティエリア近くからシュートを放つ。そこに走りこんだシャビが合わせてゴール。これが決勝点となった。

ロシアはパブリュチェンコがよく動き回っていたが、キーとなるアルシャフィンをスペインの後ろ2列がしっかりと抑え込み、また左サイドのジルコフもこの日はセルヒオ・ラモスとのマッチアップで後れを取っていた。攻撃の札2枚が消えたままで、ロシアはその攻撃力を発揮することができなかった。

グループDの第1戦で対戦し、4-1でスペインが勝ったときもそうだったが、個々の戦いでスペインの力がわずかだが上回っていて、そのわずかではある差が(それは1.1:1.0ぐらいの微差だが)10倍となればプレーヤー1人分の差となる。実際のプレーを見ていても、中盤での争いではスペインの方が数的有利になることが多かった。狭いテレビ画面で見ていると、まるでピッチ全体ではスペイン選手が1人多いのではないかと錯覚してしまうほどだ。

またロシアの方には、ベスト4までこられたことでチーム内に達成感が生まれていたのかもしれない。選手個人の観点からすれば、長いシーズンを戦った後に行われるこうした大きな国際大会は来季に向け自分をアピールする場、自分を売り込む場という意味合いがある。かつて1998年W杯で活躍した中田英寿はイタリアに渡った。同じように、ロシアのアルシャフィンには、既にスペイン・バルセロナが獲得の動きをみせている。(レギュラー中1人を除き)全員が国内リーグでプレーする選手たちにしてみれば、そうした動きや打診は、戦いに向うモチベーションに微妙な影響を及ぼしたはずで、勝敗にも微妙に波及したと思われる。

このチームからは数人がヨーロッパのメジャーリーグに移って行くだろう。それは貴重な経験になる。ヒディンクは2010年まで続投するだろう。チーム熟成にとって、それは好材料だ。W杯予選は今回のメンバーが中心になるだろう。このチームの若さに経験が加われば、さらなるレベルアップが可能だ。ロシア・サッカー協会はロシア経済の好調を背景に資金が潤沢だと聞く。強化に充てる予算も自ずと豊かに違いない。そうしたことを考え合わせると2010年には、EURO 2008以上に強力なチームとして登場してくる可能性が高い。楽しみに待とう。

ところで決勝だ――今大会のドイツは好不調の波が大きい。ただフリンクスが復帰するなど、レギュラー組の顔ぶれがそろったことは好材料だし、前試合が不調だっただけに、次は好調なドイツで戻ってくる可能性がある。一方のスペインは毎試合、比較的コンスタントに力を発揮している。ビジャの出場が難しくなったが、決勝にはセスクを加えた“黄金の4人組”で臨んでくるに違いない。2日後のキックオフが楽しみである。

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コメント

アルシャフィンはプーチンが移籍を阻止しようとしてるそうですがめげずにバルサの夢を叶えてほしいですねぇ。

投稿: カズマ | 2008年6月27日 (金) 16時18分

カズマさん

そうですか、プーチンさんちょっと口の出しすぎですね。
テレビでは岡田監督が「ゼニトはチャンピオンズ・リーグ優勝を狙ってる(から、アルシャフィンは出さないんじゃないか)」といった意味の発言をしていました。
年齢的には今回を逃すと難しくなりそうですね。

投稿: Jack | 2008年6月27日 (金) 18時26分

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