将棋:第79期棋聖戦第4局
昨日(08年7月8日)、第79期棋聖戦第4局が行われ、後手番羽生善治挑戦者が90手で佐藤康光棋聖に勝ち、対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。
最終の第5局は、7月18日静岡県伊東市「わかつき別邸」で行われる。
実は昨日が第4局であることをすっかり失念。夜11時過ぎになって気づき、産経新聞の中継サイトにアクセスして、羽生名人が勝ったことを知った。
下図はその第4局80手目、△5九飛成と指したところ。
終盤でこういう大技が決まるときは、ほとんど勝敗は決している。この将棋も、この図から10手進んだところで先手投了となった。
いつも思うことだが、羽生はこの局面をどの段階で想定していたのだろう。66手目に、1八にいた竜で3八の銀を取ったあたりだろうか(図A)。
最初の図から遡ること14手――この局面で5九に飛を成り捨てる(実際には捨てることにはならないが、一見すればただ取りに見える)順を読んでいた可能性は十分考えられる。なぜなら、4八の歩を4九に成れば3九の飛がまったく使えなくなるからで、歩を成る順を想定していたとしたら、3八の銀は4九の飛で取ったに違いない。そうすれば、次に△4九歩成が詰めろにもなる。だがその順では先手が容易に受け切れることは明白だ。そこで、5九飛成に至る順を本線として読んだ。
5九飛成のような手をその14手も前に読んでいる…今さらながらプロの読みの深さに敬服する。
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