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2008年8月19日 (火)

北京五輪女子サッカー準決勝

残念ながら日本は準決勝でアメリカに2-4で敗れ、決勝進出はならなかった。

予選と準決勝の2度、日本は強豪アメリカと戦ったが、彼我の違いは何だろうかと試合を見ながら考えた。

違いは“キック力”だった。

無論、体格の違いは歴然としている。チーム戦術の理解、技術、走力など、その他にも相手の方が上回っている要素はある。それらの総和として、4得点と2得点という違い、勝利と敗北という結果に結びついたのは確かである。それでも敢えて一つだけ決定的な違いを挙げるとしたら、それは“キック力”の差だと言いたい。

サッカーのピッチ(国際試合では概ね105m×65m)というのは、単刀直入に言って女性には広すぎる。おそらく今の規格の8割ほどの大きさがちょうどよいだろう。できればボールも、サイズは現行のままとしても重さを少し軽くした、4号球と5号球の中間の“レディース球”というのがあればよいと思う。ま、そうは言ってもそんな“改革”案はヨーロッパ勢が牛耳っているFIFAに無視されるだろうが。

では現状で日本女子サッカーチームが世界のトップクラスと互角に戦うための現実的対策としては何があるか。キック力 ― より遠くへ、より強いボールを蹴れる能力の養成である。

今の日本人女子選手は昔に比べるとキック力が格段に向上した。今回の正ゴールキーパーである福元美穂選手は身長165cm、体重60kg程度ながら、プレースキックで50m、パントキックなら60m近く蹴ることができる。男子で言えば“中学生の県トレ”クラスだろう。しかし、ほかに福元クラスのボールを蹴れる選手が何人いるかとなると、少々心許ない。日本のDF陣の要である池田浩美でも、あそこまでのキック力はない。

日本代表チームに初めての外国人監督、プロ監督として迎えられたハンス・オフトは、練習で井原正巳と柱谷哲二が互いに40m以上離れて、正確なパス交換をしている様子を見て、日本人選手の実力が予想以上のレベルであることを知り、これならワールドカップ本大会に行けると思ったという(現実にはアジア最終予選の最終戦で引き分け、本大会出場を逃した)。

今のなでしこジャパンの選手たちが、遠く離れた位置でどれだけ正確なパス交換ができるのか。実際にこの目で確認していないが、できるとしてもほんの一握りの選手に限られるのではないか。

もちろん、ぎりぎりまで鍛錬を重ね、筋力の強化を図っているであろう代表選手が、さらなるキック力の上積みを実現するのは容易なことではない。しかし、他の要素に比べればその実現可能性は高いはずだ。

日本との予選リーグの試合でアメリカのロイド(11番)が見せたような強烈なミドルシュートを打てる選手が5人くらい登場するようになれば、日本のランクも一桁になるに違いない。

さて北京五輪サッカーだが、日本は(08年8月)21日に銅メダルをかけドイツと対戦する。今からでも、付け焼刃的ではあるが大腿四頭筋に刺激を与え、少しでも強力なキックができるようにして試合に臨んでもらいたい。

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