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2008年9月26日 (金)

将棋:第49期王位戦深浦王位が防衛

昨日(08年9月25日)から神奈川県箱根町で指されていた第49期王位戦第7局は100手までで△深浦康市王位が勝ち、初防衛を果たした。

二度目の七冠を目指す羽生善治名人が挑んだ五冠目だったが、△深浦王位が緻密な読みで▲羽生の攻めをしのぎきった。

後手一手損角換りから、先手早繰り銀、後手腰掛銀という最近流行の戦形になり、互いに玉を囲わないまま戦闘開始。38手目に△3七角成と後手が角を捨てる激しい展開になった。

63手目、先手は5二歩と敵の玉頭に歩を打ち込んだ(図1)。しかしこれは援軍のない、敵陣への単独パラシュート降下のような手である。△5二同金や同玉となった後の継続手が分からない。

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分からなかったのは控室も同様だったようで、▲7一銀打で後手の飛車をいじめる手や、▲2四歩△9八銀▲9六金△8七銀不成▲2三歩成△8八銀成▲6九角や、▲8五桂△4五桂▲5八歩△8四歩▲7一銀△7二飛▲8三角の進行が検討されたようだが、どちらもいま一つはっきりしない。結局、後手は歩を取らず△4二玉と逃げ、△5二同金の場合にどう対応するつもりだったのか、羽生の真意は分からないままになった。

その後本譜は▲3五桂打△3四金▲2三桂不成△5二金▲3一角打と先手が攻めを続け、図2に。

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先手玉には詰めろがかかっていて、先手としては後手玉を詰ますか、詰めろを外すしかない。ただし、うっかり駒を渡すと詰めろが必死になりかねない局面である。ここから羽生は、▲4二角成△6一玉▲5一馬△7二玉▲6三桂と10数手に及ぶ攻めを見せたが、わずかに届かず。

最後は9四という端にあった唯一の安全地帯に後手玉が逃げ込み、先手が投了。

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今期戦績が12勝7敗(勝率0.632)で、順位戦では1勝2敗と苦戦している深浦だが、唯一のタイトルは死守した。一方、2度目の七冠が話題に上った羽生ではあったが、これで今期の七冠独占はなくなった。この後、竜王戦で渡辺明竜王に挑むわけだが、深浦同様、渡辺も自分が持つ唯一のタイトルである、そう簡単に竜王の座を明け渡すわけにはゆかない。渾身の力を振り絞って立ち向かってくるはずだ。考えてみれば、タイトルを独占するということは、そうした強い思い、必死の覚悟を持つタイトル保持者を打ち破ってゆかねばならないのだから、その難しさは想像を絶するものがある。

今年最後のタイトル戦、タイトル保持者渡辺明対挑戦者羽生善治の竜王戦は10月18、19日、パリで第1戦が行われる。

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