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2008年9月25日 (木)

将棋:第67期順位戦A級成績ランク(3回戦)

第67期将棋A級順位戦3回戦は昨日(08年9月24日)▲木村一基八段-△佐藤康光棋王戦が行われ、持将棋指直しの結果、160手で木村が勝った。指直し局が終了したのは午前6時17分。前日の午前10時に始まった対局は、20時間あまりに及ぶ大熱戦となった。

A級3回戦の勝敗と成績ランキングは次の通り(前回の成績順位)。

 【勝】    【負】
丸山九段―鈴木八段
森内九段―深浦王位
三浦八段―藤井九段
谷川九段―郷田九段
木村八段―佐藤棋王 

成績
順位
氏名/段位A級
順位
成績前回
順位
順位
変動
備 考
1 丸山忠久九段 4位 3勝0敗 2  
2 森内俊之九段 1位 2勝1敗 3  
3 三浦弘行八段 2位 2勝1敗 4  
4 郷田真隆九段 3位 2勝1敗 1  
5 谷川浩司九段 7位 2勝1敗 6  
6 木村一基八段 5位 1勝2敗 9  
7 藤井  猛九段 6位 1勝2敗 5  
8 佐藤康光棋王 8位 1勝2敗 7  
9 深浦康市王位 10位 1勝2敗 8  
10 鈴木大介八段 9位 0勝3敗 10 -  

佐藤棋王と木村八段は前期A級順位戦の最終局で対戦した。その時佐藤は2勝6敗で、負ければ陥落もあり得る危機に立たされていた。対する木村は初のA級で5連勝と上々の出だしだったもののその後3連敗を喫し、こちらも納得のゆかない成績で、必勝を期して和服で登場し周囲を驚かせた。結局153手という熱戦の末、佐藤が勝ったが、最終盤に見せた佐藤の苦しそうに歪んだ顔がプロの対局の凄まじさを物語っていた。

さて今回の対局だが、持将棋となった1局目(▲木村―△佐藤)は後手一手損角換りの戦いに。前例のない局面に入り、双方一手、一手を苦心しながら進める展開に。先手が攻め、後手は入玉を目指す将棋になった。

その132手目、後手が3三にいた金を3四として銀につなげ、敵竜の当たりに対応したところ。

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ここで▲4六金はなかったのだろうか。狙いは▲6五竜~▲3四竜で、△3四同玉とは取れないから、△同銀だが、そこで▲1五金から相手玉を下に追い返し、入玉を阻止する。木村八段が選ばなかったのだから、どこかに読み抜けがあってうまくゆかないのだろうが、指してみたい手だった。

本譜は▲1六歩打で、この後ぎりぎりの攻防が続き、205手目▲8六玉で持将棋が成立(図2)。時刻は午前2時5分。

 12 

  

 

 

 

  

 

 

30分後に、先後を入れ替え、両者1時間の持ち時間で開始された指直し局は相矢倉となり、▲佐藤が途中穴熊に組み替えてから猛攻を仕掛け、一時は攻撃が功を奏したかに見えたものの、木村もなかなか土俵を割らない。そして136手目△3五歩打と防いだ(図3)。この手に意表を突かれたようで(感想戦で佐藤は「3五歩にはたまげた」と言ったそうである)、佐藤に緩手が出る。▲2四飛と銀を取った手がそれで、ここでは▲4五角打が正着だったようだ。

21  

 

 

 

 

 

 

最後は攻めが切れ、佐藤が投了。終局時刻の午前6時17分はA級順位戦における新記録となった。

なお同じ日に行われたC級1組5回戦5局の結果は次の通り。

     【勝】              【負】
勝又清和六段(2勝3敗)―田中魁秀九段(1勝4敗)
小倉久史七段(2勝2敗)―小林裕士六段(3勝2敗)
広瀬章人五段(4勝1敗)―村山慈明五段(3勝2敗)
石川陽生七段(3勝1敗)―西川慶二七段(2勝2敗)
近藤正和六段(1勝3敗)―長沼 洋七段(2勝3敗)

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