福田内閣メールマガジン最終号
ところでもう30年ほど前のことになるが、福田康夫首相の父福田赳夫首相の挨拶を通訳したことがあった。アジアから来たある文化施設団の通訳として、首相官邸に福田首相を表敬訪問した際、そこで首相の挨拶を通訳する羽目に陥った。
英語の通訳ぐらいは官邸の方で用意しているものと、こちらは特に何の準備もせずに訪問したのだが、秘書官だったのだろうか官邸のスタッフから「首相が挨拶するので、通訳をお願いします」とその場で言われ、打ち合わせ一切なしのぶっつけ本番で通訳をしたのだが、決して褒められるようなできではなかった。が、首相は終始ニコニコと笑顔を絶やすことなく、最後は私や他のスタッフにも「や、お疲れ」とねぎらいの言葉をかけてくれた。
その時の首相の笑った目が印象深く(本当に細くなってしまう)、痩身ではあったが大きな人に見えた。だが、息子である福田康夫首相の目は笑顔の時でも笑っているように見えず、ちょっと神経が細かい人なのかなと気にはなっていた。
辞意を表明した記者会見の最後、中国新聞記者の「総理の会見は国民には『人ごと』のように聞こえる。この辞任会見もそうだ」との指摘に「私は自分を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」と気色ばんだのも、そうした性格の現れだったのかもしれない。安倍首相の涙目の辞任会見と、この福田首相の“捨てゼリフ”で終わった会見は記憶に残るような気がする。
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コメント
なんか、スゴイお仕事なさってたんですね...
> 気色ばんだ
あのときの様子を、Herald Tribune では "fume" と表現していて、なるほどと思いました。
投稿: baldhatter | 2008年9月 5日 (金) 11時06分
総理大臣の通訳をしたのはまさに“成行き”でした^^;
“fume”ですか。さすがに上手い表現を使いますね(メモしておこう^^)。
投稿: Jack | 2008年9月 5日 (金) 21時38分