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2008年10月 9日 (木)

連日の慶事:ノーベル化学賞も日本人受賞

物理学賞に続き、ノーベル化学賞でも日本人が受賞者になった。

受賞したの下村脩ボストン大学名誉教授。これで日本人のノーベル受賞者は16人になった。理論物理学とは違い、下村氏の業績は素人にも分かりやすいものだった。

今回は南部陽一郎氏(87歳)、下村脩氏(80歳)とご高齢の方の受賞が相次いだが、過去の受賞者は何歳で受賞したのか調べてみた。

  受賞年   氏名     受賞年齢

(1)  1949年 湯川秀樹*  42歳
(2)  1965年 朝永振一郎* 59歳
(3)  1968年 川端康成*  69歳
(4)  1973年 江崎玲於奈   48歳
(5)  1974年 佐藤栄作*   73歳
(6)  1981年 福井謙一*   63歳
(7)   1987年 利根川進    48歳
(8)   1994年 大江健三郎  59歳
(9)   2000年 白川英樹    64歳
(10) 2001年  野依良治   63歳
(11) 2002年 小柴昌俊    76歳
(12) 2002年 田中耕一      43歳
(13) 2008年 南部陽一郎  87歳
(14) 2008年 益川敏英      68歳
(15) 2008年 小林 誠       64歳
(16) 2008年 下村 脩      80歳
(*は故人)

40代4人、50代2人、60代6人、70代2人、80代2人で、単純平均すると62.9歳。今回80代の方2人が受賞したが、ノーベル賞の「故人は対象外」という規則を考えると正直言って「よかった」という思いがする。

ところでその「故人」は授賞対象から外すという規則だが、アルフレッド・ノーベルの遺書には一言も書かれていない。ただ、ノーベルが亡くなってから、実際にノーベル賞が授与されるようになった1901年までには5年のギャップがあり、その間にノーベル財団が設立され、ノーベル賞の基準・条件等も整備された。その過程でこの規則が設けられたのだろう。

しかし故人は絶対に受賞できないのかというとそういうことではなく、以前は候補としてノミネートされてから発表までの間に死亡した場合は受賞することができた。その例としては、1931年度文学賞受賞者エリック・アクセル・カールフェルト(スウェーデン、1931年4月没)と、1961年度平和賞受賞者ダグ・ハマーショルド国連事務総長(スウェーデン、1961年9月飛行機事故で死去)の2人がいる。

また現在では、10月の受賞発表時点で存命であることが条件となっており、その後12月の受賞式までに亡くなった場合、賞を取り消されることはないが、これまでのところこの規定に該当したケースはない(1996年度経済学賞受賞者ウィリアム・ヴィックレー[カナダ]は授賞式の数日前に亡くなったが、経済学賞[正式名はThe Sveriges Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel:アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞]はノーベル賞ではないとされている)。

ここで下世話な話を…。ノーベル賞はメダル、賞状、賞金で構成されている。そのうちの賞金は各部門同額でおよそ1億5,000万円。受賞者が2名の場合は半分ずつ、3名の場合は(受賞者は3名までの規定あり)3等分するか、半分を1人に、半分を残る2人に均等に配分するかを選考委員会が決定する。

ノーベルが遺贈した基金は現時点で約200億円といわれており、ノーベル財団がそれを運用し、その利益(利子)がノーベル賞の賞金に充てられる。

まさかとは思うが、ノーベル財団がサブプライムローン問題に巻き込まれ、来年から賞金が減額されるなどという事態にはならないでほしいものだ。

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