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2008年10月10日 (金)

緒形拳の書

(08年)10月5日に俳優の緒形拳が亡くなった。71歳だった(1937年生れ)。

特にファンだったわけではないが、あの風貌、声で、しかも(失礼な言い方かもしれないが)演技も体当たりするような、どちらかといえば不器用な感じがしたのに、演じる役柄の幅の広さには感服していた。

実際に観た映画はそれほど多くはない。その中では『楢山節考』と『復讐するは我にあり』が印象深かった。また『陽暉楼』での女衒も記憶に残る役だ。『北斎漫画』は作品自体がいま一つの出来で、彼の演技も輝きがなかったように思う。

私は今の家に引っ越してくる前、同じ横浜市の鶴見区というところに住んでいた。そこで長女が生れ、保育園に通うようになった。保育園まで普段はバスを使うのだが、土曜日など時間にゆとりがあるときは歩いて行くことがあった。その場合、丘を越えて行く恰好になるが、その丘を登りきった辺りに生垣で囲われた広い庭の家があった。門柱の横には板に墨で、「毎日ありがとう」と新聞配達をねぎらう言葉が書かれていて、一度見ただけでその味わいのある文字が記憶に残った。

それが緒形拳の自宅だった。後で知ったことだが書が趣味で、個展まで開いた腕前だとか。公式サイトのタイトルも自筆だろう、墨文字である。自分もあんな字が書けたらいいなと思う、好きな字である。

緒形拳は10年近く前に肝炎を患い、それが肝癌へと進行し、治療を受けていたとのこと。昨年放送されたNHKの『プラネットアース』にナビゲーター役で出演しているのを見て、声に力がないのが気になっていた。

同じ1937年生まれには日本では“若大将”加山雄三、アメリカならばダスティン・ホフマンやロバート・レッドフォード、モーガン・フリーマン、ジャック・ニコルソン、アンソニー・ホプキンスなどまだまだ元気・現役の役者がいる。それを思うと早い死が惜しまれる。

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