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2008年11月14日 (金)

将棋:第21期竜王戦第3局 羽生が3連勝

昨日(08年11月13日)から岩手県平泉で指されていた将棋竜王戦第3局は、今日午後4時48分、86手で後手挑戦者羽生善治名人が渡辺明竜王を降し、通算成績を3勝0敗として、竜王位奪還と共に前人未到の永世七冠まであと1勝と迫った。

私の封じ手予想は見事に外れ、羽生の指し手は△2九飛成。

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△4五桂には▲4六銀くらいで攻めが続かないのだろうか。アマチュアには到底理解できない深い読みがあるに違いないが、「△4五桂」--指してほしかった手である。

上図から▲3九歩△5四歩とそれぞれ受けの手を指してから、▲5三角打△3七歩と共に攻勢に戻る。

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この辺りの両者の呼吸が見ていて面白い。さらに▲6四角成△3八歩成▲5二歩打の王手に、羽生が△4一玉(下図)と相手の力をするりとかわすように玉を寄った手が渡辺の意表を突いたようだ。

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どうやらここからはわずかに先手の攻めが足りないらしい。それでも渡辺は必死に喰らいつき、上図から25手ほど攻勢を続けたが、▲8二銀成と先手の攻めが一段落した瞬間に、羽生に△5六桂打(下図)という決め手が出た。

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この後渡辺も粘るが、最後は自玉を詰まされて投了となった。

3局を戦い終えて、渡辺の将棋が届かない。攻め込んでは行くものの、あと数ミリというようなギリギリのところで羽生に切っ先が届かない。数ミリの差ではあるが、羽生は既に渡辺の間合い、呼吸を見切ってしまったような感がある。ただし、今羽生が見切ったように見える渡辺の将棋は本来の将棋とは違うような気がする。なので、渡辺が本来の将棋を指せれば、羽生が戸惑うこともあり得る。

昨日も書いたが、将棋の七番勝負で3連敗後の4連勝でタイトルを防衛ないし奪取した前例はない。渡辺は5連覇での永世竜王位獲得というだけでなく、3連敗後の4連勝での防衛という意味でも前人未到に挑まざるを得なくなった。

第4局は11月26、27日、熊本県菊池市で開催される。

 

 

 

 

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