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2008年11月 4日 (火)

米国大統領選挙

今日(08年11月4日)は米国大統領選挙投票日である。ただし厳密には、“大統領/副大統領を選ぶ選挙人を選任する日”である。

国政選挙の投票日が日曜日に設定されることが多い日本から見ると、4年に1度の大事な選挙を「なぜ火曜日に?」という疑問が起きるが、これは米国憲法と合衆国法典の規定に準拠している。

米国憲法修正12条:
The Electors shall meet in their respective states, and vote by ballot for President and Vice-President, one of whom, at least, shall not be an inhabitant of the same state with themselves; they shall name in their ballots the person voted for as President, and in distinct ballots the person voted for as Vice-President, and they shall make distinct lists of all persons voted for as President, and of all persons voted for as Vice-President and of the number of votes for each, which lists they shall sign and certify, and transmit sealed to the seat of the government of the United States, directed to the President of the Senate;

選挙人はそれぞれの州において集会し、投票によって大統領および副大統領を選出するものとし、その両名のうち少なくとも1名は選挙人と同じ州の住人であってはならないものとする。選挙人は大統領に選出する者の名前を投票用紙に記入し、またそれとは区別できる別の投票用紙に副大統領に選出する者の名前を記入した上で投票し、大統領としての票を得た者全員の名前と、副大統領としての票を得た者全員の名前、さらに各自の得票数をそれぞれ一覧にまとめ、署名および認証した後、封印した上でアメリカ合衆国政府所在地の上院議長宛に送付するものとする。

で、その選挙人(Electors)については、合衆国法典タイトル3チャプター1に次のように規定されている。

Sec. 1. Time of appointing electors
The electors of President and Vice President shall be appointed, in each State, on the Tuesday next after the first Monday in November, in every fourth year succeeding every election of a President and Vice President.

セクション1 選挙人選任の時期
大統領および副大統領の選挙人は、各州において、11月第1月曜日の次の火曜日に、大統領および副大統領の選挙後4年目ごとに選任するものとする。

こうして選ばれた選挙人が、次の規定に従って大統領と副大統領を選ぶ。

Sec. 7. Meeting and vote of electors
The electors of President and Vice President of each State shall meet and give their votes on the first Monday after the second Wednesday in December next following their appointment at such place in each State as the legislature of such State shall direct.

セクション7 選挙人の集会と投票
各州における大統領および副大統領の選挙人は、自分たちが選任された後の12月第2水曜日の次の月曜日に、各州の議会が指定する州内の場所に於いて集会し、投票を行うものとする。

つまりアメリカの一般国民は大統領候補や副大統領候補に直接投票するのではなく、「選挙人」と呼ばれる人たちを投票によって選び、その選挙人たちが大統領/副大統領を選出するという仕組みになっている。

なぜこんなややっこしい方法を用いるかというと、それは通信や交通の手段が今ほど発達していなかった時代、広大な国土に住む一般国民の直接投票では公正、公明な選挙が困難であったため、各州で限定された人数の、投票のための代表を選び、その代表による投票で最終的に大統領/副大統領を選んだ方が管理運営面などから安全確実であったためである。

したがって厳密に言えば、今日投票が行われ決定するのは、どの候補に投票するかを宣言した「選挙人の数」であり、アメリカ合衆国第44代大統領が正式に選ばれるのは12月15日ということになる。

ただ、選挙人はあらかじめ自分がどの候補に投票するかを表明しており、それを変更するということはあり得ないため、11月4日(日本時間11月5日)に事実上、次の大統領が決まることになる。

事前調査では民主党のバラク・オバマ候補が共和党のジョン・マケイン候補を支持率で7ポイントほど上回っている。下馬評通り、米国史上初のアフリカ系(黒人)大統領が誕生するかどうか―結果は日本時間の明日昼過ぎには判明する。

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