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2008年11月 5日 (水)

号外とオバマ勝利

今日(08年11月5日)、出かけている間に米国大統領選挙の結果が判明し、民主党のバラク・オバマ候補が当選した。

それを知ったのはJR有楽町駅のトイレ--洗面所で手を洗いふと顔を上げると鏡の前にB4版ほどの東京新聞速報版が置かれていた。「米大統領 オバマ氏」の見出しに、右手を上げ笑顔のオバマ候補の写真。紙質やレイアウト、色などから新聞というよりは、「チラシ」のように見えた。

本来の用事では駅を出て皇居の方に行くべきところを、ふと思い立ち反対側の銀座方面に行ってみた。予想通り朝日新聞が号外を配っていた。こちらは通常の新聞サイズで「号外」の文字もあり、見出しは「オバマ大統領誕生」。裏面は「International Herald Tribune」の「Extra」版になっていて、「Obama secures historic victory」のバナーヘッドライン。

号外を受け取るなんて何十年ぶりだろうと考えてみたが、前回号外を手にしたのがいつだったか、何のニュースだったか、まったく思い出せない―思い出せる気がしない。昨今では“号外クラス”の事件や事故が頻発し、テレビニュースで号外を配るシーンも放送されたりして、現実に受け取ったかどうかが分からなくなってしまったのだろう。

人間は大きな刺激を繰り返し受けると、本来ならその一つひとつが記憶に残るほど印象的な事柄であっても区別がつかなくなることがある。また現代社会における情報の絶対量の多さも、憶えていて当然の事柄を忘れてしまう原因となっているのかもしれない。21世紀に生きる我々がどれくらい多くの情報に曝されているか―米国ニューヨークタイムズ日曜版には、19世紀の人間が一生の間に遭遇した以上の情報が含まれている。しかも現在、全世界で発信・処理される情報量はほぼ2ヶ月で2倍のペースで増え続けている。

そうしたことを考えると、私が前回号外を受け取ったのがいつだったか、それが何のニュースだったのかを思い出せないのもむべなるかなという気がする。

   ***

ところで、今回の選挙で米国国民は「変化」することを選択したわけだが、それはどんな「変化」になるのだろうか。100年以上にわたって世界最大の経済力と軍事力を誇り、先進的イメージのある国だが、実はきわめて保守的な面を持つ国でもある。その保守的超大国アメリカが取り組む「変化」とはどんなものか、それが日本を含む世界にどう影響するのか―変わろうとしなかった国を「変えよう」と呼びかける若きリーダーを得た彼の国の今後に刮目することにしよう。

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コメント

これだけ紙メディアの衰亡が言われている中で、さすがに「号外」の存在感だけは未だに健在というところでしょうか。

号外って、実際にはもっと出てるはずですが、その瞬間にある程度大きい都会にいないと受け取れないものですよね。
在宅になってから受け取る機会はますます減りました。

私も "前回" 手にした号外が何であったか覚えていません。

投稿: baldhatter | 2008年11月 6日 (木) 06時46分

今の号外はきわめておとなしく配られますが、私が子どもの頃は「ゴーガイ、ゴーガイ」と大声で叫びながら早足ないし小走りに移動して、投げるように手渡していました。
子ども心に、なんだか大変なことが起きたのではないかと不安になったものです。
そうですね、私も自宅で仕事をするようになってからは、号外を受け取ったことがないような気がします。
今回裏面が英語版になっているのには驚きでした。

投稿: Jack | 2008年11月 6日 (木) 16時36分

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