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2008年11月16日 (日)

「くびちょう」と内閣の姿勢

(08年)11月13日の記者会見で河村健夫官房長官は定額給付金の所得制限についての判断を地方自治体に任せることに関連した談話の中で、地方自治体の首長(しゅちょう)を「くびちょう」と言った。

一瞬自分の耳を疑ったが、まぎれもなくあれは「くびちょう」だった。

この河村さんという人、駅の行政センターの窓口にいても違和感のない、とても1990年の初当選から連続5回も衆議院議員選挙に当選している(Wikipediaより)とは思えない淡い存在感で、声にも話し方にも政治家的「アク」がない。

それで、「くびちょう」と言ったのは、未だ記者会見が苦手で緊張のあまり読み間違えたのかとも思ったが、いくらなんでも20年近く代議士を務めている人間がそんな間違いはしないだろうと調べてみると、案の定、「首長」を「くびちょう」と呼ぶのは行政分野における一種の“業界用語”であった。

なんでも「市長」や「主張」などと混同されないようにとの配慮から生まれた読み方らしいが、首相官邸での会見という場で使うべき言葉ではない。

いわゆる“業界用語”とは、特定の世界に存在する事物をより的確に言い表すために生まれたものであり、効率的ではあるが普遍性はない。また“隠語”の一種でもあり、“隠語”というのは本質的に排他的性格を有する。「国民の目線での政治」と言いつつ、党利党略で衆議院の解散総選挙をずるずる先延ばしにする、国民を無視した現在の内閣の姿勢が垣間見えたような気がする。

麻生内閣発足から55日―当初の予定通りに衆議院を解散していれば今頃は、(何党になったかは不明だが)国民の信任を得た内閣が生まれていたことは確かだ。

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