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2008年12月11日 (木)

将棋:第21期竜王戦第6局 渡辺が勝ち最終局へ

将棋の第21期竜王戦七番勝負第6局は70手までで渡辺明竜王が勝ち、通算成績を3勝3敗の五分とした。初代永世竜王は最終の第7局で決まることになる。

2日目、開封された挑戦者羽生善治名人の封じ手は▲3六歩。解説の中では最も激しい手と言われており、鈴木大介八段は、羽生は選ばないだろうといった意味の発言をしていた。

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この後、羽生は時間を使わず指し手を進めて行った。やはり2時間以上という持ち時間の差が気になったのだろう。

ところで羽生の体調が少々気になる。今朝のNHK BSに出演した読売新聞の西條記者は、「羽生さんが夕食をほとんど食べなかった」という。また、ネット中継の解説には次のような記述がある。

関係者によると、「仲居さんが羽生さんの昼食を片付けるところを見たのですが、ほとんど手をつけていませんでした」とのこと。朝食は両者とも残していたという証言もあるので、前日から羽生はほとんど食べていないことになる。

さらに午後3時半過ぎには、

ふと見ると、羽生の膝元に毛布のようなものが置かれている。寒いのだろうか?

とのコメントがある。ひょっとすると羽生の体調は相当に悪いのではないだろうか。公式戦だけでも4月から48局を戦い、それ以外に将棋祭りなどのイベント対局や各種の取材、対談、将棋連盟の行事や免状署名などなど、表には出てこないがその忙しさはおそらく我々の想像を絶するものがあるに違いない。疲労が蓄積していてもおかしくはない。

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■上図は午後3時40分ごろの局面。▲2四銀打に3三にいた後手玉が△2二玉と下がったところ。先手は6三のと金と2筋からの攻めで、後手玉を挟撃したいところだが、▲1五桂打では△1四角打の受けがあり、先手の攻めは続かないという。気づけば、先手は角桂交換の駒損である。しかも△4八角成~△5九飛打の詰めろがある。羽生、やや苦しいか。

■午後4時12分、渡辺の△7六歩打を見て羽生が投了した。総手数70手、終局時間午後4時12分は今シリーズの短手数・短時間記録である。

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投了図からの手順として野月浩貴七段が示した一例は、▲7六同金△4八飛成▲6八歩△6七歩▲同金△6六歩▲同金寄△同角…というもの。

本局で気になったのが、渡辺が指した△3一玉に対する羽生の手(本譜は▲2五歩)。控室では、ここで▲6五歩と突いたら後手はどう応じるのかが話題になったようだ。

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鈴木が示した手順は、上図から▲6五歩△同銀▲7三角成△同桂▲6六歩△5四銀だった。ところがテレビ中継に映った感想戦で渡辺は▲6六歩に銀を引かず△7六歩と打った。そこで▲8三角なら「飛車にひもが付いていて、飛角交換になるので大した問題ではない」といった意味のことを述べていた。羽生もそれ以上追究せず、次の局面へと移ってしまったが、その後▲6八銀とされると銀取りが先手となりその銀を△5四と引けば、▲8三角打ちが成立する。

▲6五歩を羽生は何故指さなかったのだろう。案外、その答えを羽生は第7局で出すのかもしれない。そう、最終戦の第7局はどちらが先手になっても矢倉の戦いになるような気がする。

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