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2008年12月19日 (金)

時太山暴行死事件:元力士3人に有罪判決

2007年6月に大相撲の力士時太山(本名斉藤俊さん、当時17歳)が兄弟子らの暴行を受けて死亡した事件で、名古屋地裁は3人の元力士に対して有罪判決を言いわたした。

今の大相撲には大小様々な矛盾がある。その最たるものが、日本の伝統である相撲を守り発展させることを大儀名分に掲げながら、力士に多くの外国人を抱え、特に横綱や大関といった番付上位陣に占める外国籍力士の割合が高い。つまりその屋台骨を日本の伝統や文化を必ずしも十分に理解していない者もいるであろう人たちに支えてもらっているという矛盾である。

また、伝統と旧来の悪習とを混同している面もある。その一つの例が、今回の事件でも表面化した、「親方には逆らえない」という相撲部屋の体質である。力士に所属する部屋を選ぶ自由、変更する自由がなく、また少なくとも十両になるまでは生活のすべてを部屋に依存しなければならない仕組みが、力士たちに親方への盲従を強いる結果を生んでいる。

そうした悪弊を断つことは日本相撲協会自身が取り組まなければならないのだが、外側から見ている限り、どうも彼らが本気で改善・改革に取り組もうとしているようには思えない。

その刑が少々軽すぎるのではないかという思いもあるが、今回の判決で時太山を死なせた者たちは一応の断罪を受けた。しかし、彼らの行動を生んだ相撲界の体質についてはまだ何の改善策も取られていない。これで、主犯である山本順一被告(前時津風親方)の判決が出て刑が確定でもすれば、「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」で、日本相撲協会は現状に居座るようになるのではないかと懸念する。

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コメント

自分が育った世界に浸って、強くなってその世界で頂点を極めた人ほど、その世界のどこが矛盾していて、なにが悪弊で、疲弊していいるのか、「気づく」ことが難しいのかもしれません。

投稿: pompon | 2008年12月19日 (金) 23時00分

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