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2008年12月30日 (火)

もう一つの「37」

昨日(08年12月29日)は、競馬の有馬記念で牝馬(ひんば)が37年ぶりに優勝したというニュースに接し、思わず一人で37年前にタイムトリップしてしまったが、今日はその「37」という数字に関連した別の話題。

Photo左の写真は2ヶ月ほど前に都内で撮影したもので、ナンバープレートの古さから推測するに、この車(カルマンギア)は新車登録されて以来ずっと、1人のオーナーが乗り続けてきたものと思われる。おそらく普段はガレージに大事にしまってあるのだろう。塗装なども、多少の経年変化は見られたが、きれいな状態に保たれていた。

で、何が「37」かというと、この写真の車は推定初年度登録が「昭和37年」(1962年)だということ。東京都内で登録される車のナンバープレートに陸運事務所の所在地を示す「品」(=品川)、「練」(=練馬)、「足」(=足立)、「多」(=多摩)という漢字が使われるようになったのは昭和37年のことだった。それ以前は「5」という車両の種類を示す番号だけで漢字は使われていなかった。

またWikipediaなどによると、カルマンギアの中でも特に人気が高かったタイプ1の1500ccモデルが誕生したのが1962年、まさに昭和37年のことだった。以上のことを考え合わせると、この車は“46才”である可能性が高い。

そう考えるもう一つの理由は、「品」や「足」といった1文字の漢字が使われたのは昭和37年と38年の2年だけで、昭和39年(1964年)からは、「品川」、「足立」、「練馬」のように2文字を使うようになったからである。

ところで、ここ数年の間に新車登録された車の中に、果たして40数年後も現役で走り続けている車があるだろうかと考えると、その可能性はきわめて低いと言わざるを得ない。ことに、エレクトロニクスをふんだんに取り込んでいる現在の車は、そのエレクトロニクス部品の1つでも故障すれば動かなくなるおそれがある。40数年後、今と同じ仕様のエレクトロニクス部品を手に入れることができるかどうかとなると甚だ心許ない。

一方で、このカルマンギアならば、純正部品が手に入らなくなっても(もう既にそうなっている可能性がある)、ほとんどの部品が手作り可能ではないかと思う。そうであれば、今から40数年後、今の車は走っていなくとも、この車は走っている可能性がある。そう考えると、技術の進歩とは何なのだろうかと思ってしまう。

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コメント

私とほぼ同い年です ^^。

> 今から40数年後、今の車は走っていなくとも、この車は走っている可能性がある

「既存の機械類を使ってはいるが、それを再生する技術はもう失われているので、壊れたらもうそれでおしまい」という SF の定番設定を連想しました。

投稿: baldhatter | 2008年12月31日 (水) 00時29分

>壊れたらもうそれでおしまい

このカルマンギアなら、高専の生徒でも修理できると思いますよ。昔の車はとにかくシンプルでしたから。どれくらいシンプルかと言うと、ボンネットを開けると地面が見えたほど。今の車からは考えられませんよね。

投稿: Jack | 2008年12月31日 (水) 17時07分

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