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2008年12月 2日 (火)

イノダコーヒ

2_2京都で「イノダコーヒ」といえば有名な喫茶店で、古くからの根強いファンを持つ老舗である。

今から30年近く前、仕事の関係で年に10回以上京都を訪れていた時期があり、いつしか私もここのコーヒーのファンになっていた。

イノダのコーヒーは独自にブレンドした豆をやや強めに焙煎していて、ほかでは味わえないコク・深みがある。ここで、単に「コーヒー」と注文すると(30年前は)その焙煎の効いたコーヒーにミルクと砂糖が入ったものが出てきたものである。私はコーヒーはミルクや砂糖なしで飲むのが好みなのだが、イノダのコーヒーだけは砂糖は抜きだがミルクは入れて飲むことにしている。

京都で私が通ったのは堺町通三条にある本店で、時間があるときは文庫本を手に出かけてゆき、小さな中庭が見える席でのんびりと過ごすのが楽しみだった。

やがて仕事を変えたため京都に行くこともなくなり、イノダのコーヒーも飲む機会がなくなってしまった。最後に飲んだのは1981年に京都に行ったときだったと思う。それでも時折―1年に1回ぐらい、イノダのコーヒーが飲みたくなる。それも寒い時期に限って、「あ、イノダのコーヒーが飲みたいな」となる。だが、コーヒー1杯のために新幹線に乗って京都までゆく余裕もなく、いつしか20数年が経っていた。

ところがつい先日、昨年11月に大改装を了えた東京駅の大丸にイノダが店を出したことを知った。で、早速行ってみた。

20数年ぶりのイノダのコーヒーは相変わらず豊かな香りと深いコクのある味だった。ただコーヒーカップは私が知っていたものとは違っていて、形など全体的なデザインは同じなのだが、少し薄手になっていて、(店に確認したところでは)把手を持ちやすい形状に改良したとのことだった。

1_2ところで「イノダコーヒ」という名前だが、昨今のIT用語の影響で語尾の音引きを省いたわけではない。なんでも以前は「猪田珈琲」という名だったのが、カタカナ表記に変更する際、「珈琲」は「かひ」というのが本来の読みであるため、「コーヒ」としたということである。なのでエレベーター内の表記もちゃんと「イノダコーヒ」である。

わが家からは少々距離があるが、京都に比べれば近いもんである。この冬、何回イノダのコーヒーを飲みにゆくことになるか―自分でも数えるのが楽しみだ。

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コメント

東京駅なら、機会があれば行ってみよっと。

> 昨今のIT用語の影響で語尾の音引きを省いたわけではない

これ面白いですね。元は同じ coffee のはずなのに、漢字の音訳を経たら表記が変わっちゃうという。ほかにはちょっと例がなさそうですが。

投稿: baldhatter | 2008年12月 3日 (水) 07時47分

>東京駅なら、機会があれば行ってみよっと。

ぜひお試しを。ただし昼食時は避けた方が賢明です、かなり待たされますから。
また店ではオリジナルブレンドの豆も販売しています。名前は「アラビアの真珠」って、ちょっとこちらが恥ずかしくなるような名前です。私も買ってみましたが、予想通り家では店のような味が出せませんでした。

投稿: Jack | 2008年12月 3日 (水) 22時05分

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