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2009年1月18日 (日)

将棋:第58期王将戦第1局 羽生の勝ち

昨日(09年1月17日)から、徳島県鳴門市大塚国際美術館で公開で行われていた王将戦第1局羽生善治王将・名人-挑戦者深浦康市王位戦は、140手で羽生王将・名人が勝った。

角換りから相腰掛銀の戦いとなった第1局。2日目の午前には後手羽生の方が指しやすいの声が聞こえたが、深浦も79手目▲4二歩打の勝負手を放ち、さらに▲3四歩打(81手目)~▲2三歩打(83手目)と3連続の歩打で後手玉に迫る。

一方、後手は△3五銀(84手目)と先手飛車に当てた手を、△2三金(86手目)で活かし、先手を取ると、深浦はやむなく▲2九飛と後手を引くことに甘んじる。この攻防は迫力があって面白かった。

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結局先手は引いたこの飛車を7筋まで逃がさざるを得なくなり、攻撃に使えなくなったのが大きく響いたように思える。

この後120手を越えた辺りでは形勢がもつれてきたのではないかとの声も出る中、深浦が▲5三馬と詰めろをかけた(ネット中継によると、控室で鈴木環那女流初段が「▲5三馬としたらどうなるのですか」と周囲に尋ねた直後にこの手が指されたそうである)。

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ネット中継を見ていたときは一瞬どきりとした。確かに後手玉は▲3一馬から簡単に詰む。それに対し、後手は先手玉を詰ませなければ負けになる。が、この局面から羽生が鮮やかな寄せを見せる。

△9六歩▲8八玉△6六馬▲7七桂△9七歩成▲同銀△同香成▲同玉△9六歩▲9八玉△8六桂まで。

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上記手順中、▲9七同銀に代えて▲同馬なら即詰みは免れたが、後手玉を詰ますことができなくなる。深浦も当然そのことは承知で▲9七同銀と応じたのだろう。

投了図からも▲8六同馬と応じる手はあるが、それでは上記と同じ理由で先手に勝ち目がなくなる。また▲8九玉と逃げても、△8八歩▲同玉△7七成桂▲同金△7六桂▲8七玉△9七歩成▲同香△9八銀まで、△9六歩(130手目)から数えて21手の詰みである。プロなら当然のことだろうが、やはり見事と言うほかない。

深浦をやや苦手とする羽生だが、第1局を白星で飾ることができ幸先のよいスタートを切った。次回第2局は(09)1月28、29日に和歌山県白浜で開催される。

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