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2009年1月15日 (木)

さもしさを咎める者のさもしさ

定額給付金に関する麻生総理の発言があまりにめまぐるしく変わるので、一体最初は何て言っていたのかが思い出せないほどだ。

ただ高額所得者の受け取り辞退に関連して、「そんな金をもらいたくないという人はもらわなきゃいい。また、1億円あっても、さもしく1万2,000円欲しいっていう人もいるかもしれない」(08年12月6日)と発言したことは憶えている。

ところが、(09年)1月8日の衆議院予算委員会では、「高額所得者がもらった場合は、盛大に消費してもらうのが正しい」と発言内容を変更。

さらに1月13日には、衆議院財務金融委員会で、首相は定額給付金を受け取るのかという質問に、受け取ることを示唆した上で、「さもしいと思っていたら、そのようなことは申し上げない」と答えた。

これで、マスメディアは首相が12月6日の発言を事実上撤回したと報じたが、内閣総理大臣の発言とはそんなに軽いものなのか。また本人が撤回するとも言っていないのに撤回したことになってしまうのも納得が行かない。

さらに自身の前言を撤回するなら謝罪の一言もあって当然だろう。なのに、不適切な発言を謝罪もせずに不問となってしまうというのもちょっと考えられないことだ。これも永田町だけに通用する常識なのだろうか。

謝罪するというのは勇気と覚悟が要るもので、謝罪を受け入れるのは、そうした勇気と覚悟を評価し、二度と同じ過ちを繰り返すことはないだろうと期待するからだ。少なくとも、麻生首相からはそうした勇気や覚悟はまったく感じられず、言葉を濁し、マスメディアが「事実上の撤回」と言ってくれたのをこれ幸い、ほっかむりを決め込んでいるようで、その態度こそ「さもしい」の形容に値する。

ところで、2兆円にも上る今回の定額給付金の“経済効果”とはどの程度なのか。民主党を始めとする野党はあまりその観点からの追及をしているように見えないが、どこかの研究機関にでも依頼して試算させてはどうだろう。バイアスなしに客観的に計算したら、与党も野党も想像すらしなかった結果が出てくるような気がしてならない。

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