« 全国高等学校サッカー選手権決勝 | トップページ | 米長会長のガン »

2009年1月13日 (火)

格安航空券

次女がこの春休みにオーストラリアの知人の所に行く。

そこで久しぶりに航空券を購入したが、その価格変動の大きさに驚かされた。

昨年(08年)11月に格安航空券で有名な某旅行代理店に尋ねたところ、最も安いもので10万7,000円。これに燃油サーチャージ5万6,600円や空港税などを加えると17万円を超える金額だとの回答だった。

その時担当者が「来年1月になると燃油サーチャージの見直しがありますので、待たれた方がいいのではないですか」と言ってくれたので、その忠告に従うことにした。

年が明け、昨日(1月12日)電話で確認すると、航空券の価格は5万5,000円と半額近くまで下がっていた。燃油サーチャージも3万8,600円になっていて、空港税などを入れた合計金額は10万3,000円余り。2ヶ月前のチケット代よりも安い。

何故こんなに値下がりするのだろうかと考えていて思い出したことがある。

昔、わずかな期間だったが旅行業界に関わっていたことがある。その当時所属していた営業所の所長にある時、「××君、明日夜ヒマか?」と尋かれた。呑みに行くお誘いかと思ったが、生憎予定があったので、「すいません。明日は予定があります」と答えると、「そうかぁ、残念だなぁ。明日出発で、香港往復1万円っていうエアチケットがあるんだけどな」

なんでも、出発日が近づいても売れ残っているチケットがあると、航空会社が業界関係先に格安で提供してくれることがあるとのこと。その時のチケットは出発が翌日であったため特に破格だったようだ。そうした航空券を使う場合、ほとんどの人が1泊2日ないし2泊3日でとんぼ返りする。航空券が安いので、長滞在すると宿泊費の方が高くつくことになるし、突然のことなので休暇を長々と取るわけにいかない。勢いそうならざるを得ない。

そのチケットがその後どうなったのかは知らないが、後日所長に「あのチケットなぁ、ファーストだったんだって」と言われたときには正直惜しいことをしたと思った。

それからン十年―今ではITの進歩により、出発日が迫ったチケットの情報も簡単に手に入れることができる。このITが現在の格安航空券の大量流通を可能にしているのではないだろうか。

勿論、それ以外にも航空会社間の競争や需給バランスの問題、その他素人にはうかがい知ることのできない理由や背景があるに違いないが、要は「空気を運ぶよりは、わずかでも売上に結びつけた方がいい」という供給側の思惑があり、「空気を載せて飛び立つ」直前まで、広範囲にわたって情報を提供し続けることを可能にするシステムが存在することで、格安航空券ビジネスが成り立っているような気がする。

ところで、所長が私に声をかけてくれたのは私が新人だったからで、その頃は海外旅行が今ほど手軽に行けるものでなく未経験が当たり前で、目的地が香港などの手軽に行ける場所の時は経験を積ませる意味で、先ず新人に声をかけるのが慣例になっていた。

で、声をかけた新人が「はい、行きます」と答えると、所長が“アドバイス”を与える。

「あのな、このチケット、安いだけに立ち席なんだ。備品庫に吊り革があるから、それ、必ず持って行くように」

ほとんどの新人が備品庫に吊り革を取りに行ったそうだ。

|

« 全国高等学校サッカー選手権決勝 | トップページ | 米長会長のガン »

その他」カテゴリの記事

コメント

この頃、航空券の値段は変動が激しいですね。業界に詳しい友人によると、太平洋線(アジア-北米)は、一度に飛行する飛行機が多くて各航空会社の路線確保や規制が複雑なためネット予約より、旅行代理店に頼むほうが安く手に入り、逆に大西洋線(北米ー欧州)は、各航空会社の競争が激しいので、航空会社のHPなどで直接購入の方が安いのだそうです。空港の使用料や税金も国によって違いますし、自国の航空会社か、他国の航空会社かによっても税金の額が違うようです。今の航空券+諸費用という表示の仕方は、燃料や税金、諸費用の内容が明らかになりますが、少ない給料に手当がいっぱいついていた(手当はいつでも削れますから)会社勤め時代の給料明細を思い出します。

投稿: pompon | 2009年1月14日 (水) 21時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/220529/43733176

この記事へのトラックバック一覧です: 格安航空券:

« 全国高等学校サッカー選手権決勝 | トップページ | 米長会長のガン »