全国高等学校サッカー選手権決勝
今日(09年1月12日)、第87回全国高等学校サッカー選手権大会の決勝が行われ、3-2で広島皆実高校が鹿児島城西高校を破って初優勝を果たした。
個々に見れば鹿児島城西には大迫選手など突出したプレーヤーもいたが、チーム全体としては広島皆実の方がバランスがよく、統率も取れていた。ことに攻守の切替がスムーズで、また中盤での守備も組織立っていて、鹿児島城西の攻撃力を見事に抑え込んでいた。
これで2005年の第84回大会から4年連続で初優勝チームが生まれ、高校サッカーの勢力が全国的に平準化していることがますますはっきりとしてきた。
1994年の第73回大会に清水商業(このチームには川口能活、田中誠らがいた)が優勝してから10年間は市立船橋と九州勢が優勝を分け合う状態が続いていたのを、野洲(滋賀県)が見事なパスサッカーで打ち破った。以来、盛岡商業(岩手県)、流通経済大学柏(千葉県)、そして広島皆実(広島県)と初優勝が4回続いたことになる。
高校サッカーの勢力図が分散、平準化している背景には、生徒数の減少に伴う生き残り戦略から、スポーツと進学に力を入れる学校が増えているということもあるだろうし、Jリーグ下部組織を始めとするクラブチームで育った選手たちが中学校から高校に進む段階で、高校チームに入ってくるという事情も大いに関係しているだろう。日本のサッカーは間違いなく底上げが進んでいる。この勢いを大学やJリーグ、そして代表チームにまでつなげて行ってほしいものである。
ところで、今日の試合は雪の中でのキックオフとなった。途中で雪はやみ、日も差すようになったが、この時期雨や雪が降ると気になるのが審判の服装である。
主審は試合の間走り回るのでさほどでもないが、運動量の少ない副審の場合、シャツに短パンというあの格好はかなりつらいものである。知合いに2級審判免許を持っている人がいるが、毎年冬のシーズンになると協会などで審判の服装が話題になるが、結局徹底した検討までには至らずいつもうやむやになってしまうらしい。
Jリーグの審判であればハーフタイムに新しいウェアに着替えることもできるが、(悪天候になると試合が中止になることが多い小学生は除くにしても)高校生や中学生の試合で笛を吹く審判は、ウェアも自前なので着替えなど用意していないのが普通である。
実際、数年前の雪の日に行われたある中学生年代の大会の決勝戦では、ハーフタイムになって引き上げて来た主審も副審も唇が青く、全身が小刻みに震えていた。即座に審判用のシャツを脱ぎ、バスタオルで体を拭き、ヒーターの前に立って熱いお茶を飲んで体を温めていたが、後半が始まる直前には、濡れて冷たくなった審判用シャツを再び着てピッチに出て行った。好きでやっているとはいえ、頭が下がる思いがした。
なので、せめて雨や雪の時だけでも、ラグビーの線審(タッチジャッジ)のようにウィンドブレーカー着用を認めてあげてはどうだろうかと思う次第である。
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