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2009年2月12日 (木)

将棋:第58期王将戦第3局 深浦が2勝目

将棋の第58期王将戦七番勝負第3局が、一昨日と昨日(09年2月10、11日)栃木県大田原市で行われ、111手で挑戦者深浦康市王位が羽生善治王将・名人を破り、通算成績で2勝1敗とリードした。

羽生の不完全燃焼譜といった将棋だった。

戦法は後手羽生のゴキゲン中飛車に対し、先手深浦は7八金型で対抗。後手が5筋の歩を交換して5一に飛車を引いて2筋への転換を含みにした戦いに。ただ、ネット中継の「烏」記者のコメントには、総じて後手の勝率が悪い展開が多いことが書かれていた。

双方、玉を囲い合ってから、2、3筋で戦端が切られる。桂の交換から先手が後手の角を7一に押し込め、さらに▲5三桂と打ち込んだのが下図。

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結局、この桂が4一成~3一と進んで、後手の飛車角を封じ込めるという大役を果たすことになる。

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それが上図で、最終的に2筋にあった後手の飛車角銀は投了図でもまったく動かず同じ位置にあった。

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昨年の竜王戦の後半から、心なしか羽生の指し手が精彩を欠いているような気がする。一方の深浦はこの勝利で羽生との通算成績が25勝25敗の五分となり、10局以上羽生と戦っている棋士の中では、渡辺明竜王(9勝9敗)と並んで勝率5割に達した。どうやら深浦の「羽生キラー」ぶりは一過性のものではなく、本格になりつつあるようだ。

深浦としては「羽生キラー」をアピールし、羽生に苦手意識を植え付けるためにも、また念願の2冠を実現するためにも“羽生戦V4クラブ”の一員に加わりたいところである。“羽生戦V4クラブ”とは、羽生に対して4連勝以上を達成した棋士を総称した私の造語。

これまでに羽生に4連勝以上した棋士は8人いる。

米長邦雄永世棋聖
森下 卓九段
谷川浩司九段
森内俊之九段
佐藤康光棋王
村山 聖九段
田中寅彦九段
渡辺 明竜王

連勝は“強さ”を示す最も端的なバロメーターだと思う。50局目という節目に当たった今回の対局を前に、深浦は「勝ちたい」とその心境を率直に吐露していたという。であれば、連勝もまた実現したいところだろう。

現在羽生に対して2連勝中の深浦がこのまま勝ち続け、4連勝を達成すると自ずと王将位も手中にすることになる。もちろん、羽生としては(また羽生ファンとしても)、それだけは是が非でも阻止したいところである。

第4局は2月18、19日、大分県の「別府湾ロイヤルホテル」で開催される。

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