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2009年2月26日 (木)

将棋:第58期王将戦第5局 深浦が3勝目

将棋の第58期王将戦七番勝負第5局が一昨日と昨日(09年2月24、25日)行われ、挑戦者の深浦康市王位が87手で羽生善治王将・名人を降し、初の王将位まであと1勝となった。

先手番の深浦が中飛車に振るという珍しい戦いになった第5局、途中までは後手番羽生の方が指しやすい、やや有利、優勢と言われていたのが、△3六歩(62手目、下図)が疑問手(ここは△2五銀打と先手の香を目標に端攻めを絡めての攻撃が優っていたようだ)。

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上図から▲7九金△9九竜▲8八角△9五竜▲4四角(下図)という応接が後手の不利を招き、下図の後は▲1三銀(69手目)から先手が一方的に攻めて押し切った。

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しかし、こういう将棋は分からない。疑問手ではあるが致命的なミスとは思えない△3六歩(62手目)から、先手の攻撃の糸口となった▲4四角(67手目)まではわずか5手しか進んでいない。それなのに▲4四角以降、後手には有力な反撃手段がなく、しかも深浦の飛車は結局、敵玉攻略には参戦せずに終った。後手が突然ぽっきりと折れてしまったような印象だ。

これで深浦は初の王将位、初の2冠に勝ち星1つと迫った。

次回第6局は3月11、12日に静岡県河津町で開催される。

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コメント

はじめまして。ネットの実況では▲7九金のあと△8五竜で後手がよいと解説していましたね。たしかに、いま見てもその局面は後手が圧倒的によさそうに見えますが、感想戦ではどうだったんでしょう。

投稿: たんご屋 | 2009年2月27日 (金) 15時03分

たんご屋さん、はじめまして。

翻訳と将棋、共通点が2つありますね、これからもよろしく。
さて、そうなんです。ネット中継では「△8五竜で勝ち」みたいなニュアンスでしたが、
あそこで△8五竜としても、私には後手がよいとは思えませんでした。今、ネット
中継のコメントを見たら、△8五竜でも以下「▲4三銀△1五歩▲3二銀成△同銀▲4二成桂
△1四香▲5三角成」と進んで先手ペースではないかと追記がありました。やはり、62手目の
△3六歩では△2五銀打とするべきだったようです。
私は羽生ファンなので、今回の負け方がすごく気になるんですよね。

投稿: Jack | 2009年2月27日 (金) 17時41分

なるほど。どうもありがとうございました。
わたしも羽生ファンなのでバイアスをかけて見ていたのかもしれません。
やはり、角の効きと端がキズが大きいんですかね。
△2五銀と金駒を打って制空権を奪うのは羽生さんの好きそうな手ですけれど、どうして逃したんでしょうね。おっしゃるとおり、らしくない負け方は、ちょっと心配ですね。

投稿: たんご屋 | 2009年2月28日 (土) 17時36分

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