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2009年2月21日 (土)

無神経なディスプレイ

Photo先日、某所で見つけたディスプレイ。棚に並べられているのは強壮剤や“男性向けサプリメント類”とコンドームなどの避妊具。いや、確かに言ってることに間違いはないのだけれど、ほかにもう少しましなネーミングはなかったのだろうか。

こうした商品の区分や陳列棚の表記もやはりリテールマーチャンダイジングに入るのだろうし、確かに「客に商品の内容を分かりやすく伝える」ことがマーチャンダイジングでは重要なことではあるが、こうダイレクトだと、さすがに買う側が二の足を踏んでしまうのじゃないか。では「SEX」に代わるべき表記は何かと問われると困る。棚にある商品に共通するのは紛れもなく「SEX」だから。

今でも時折見かける、町の薬局の脇に置かれた小型自動販売機には「明るい家族計画」とかいうコピーが書かれているが、この棚を「家族計画」と呼ぶのは少々ピントはずれだろうか。じゃ、どうするか…。

で、はたと気がついた。要は、この棚の商品構成が不適切なのだ。なにも強壮剤と避妊具を同じ棚に並べるべき必然はない。確かに“隣接分野”ではあるが、同じ棚にある“便利”よりも、購入する際の“羞恥”の方が大きいんじゃないか。

昔々、まだ今ほど性に関してオープンではなかった時代、たとえば家庭の主婦が薬屋にコンドームを買いに行く場合、「ゴム製品」と言ったり、それすら口にするのが恥ずかしいという人はメモを渡し、或いは指で丸を作り「これ、お願いします」と言うと、あらかじめ紙で包んであった商品を手早く渡してくれたという。

今では考え方が変わり、性をめぐる羞恥の基準も大きく変化したが、それにしてもこのディスプレイには客の便利を追及する“合理性”よりも、購入者の気持ちを無視した“無神経さ”の方が勝ってるように感じる。

それとも今の若い人たちはそんなことは気にしないのだろうか。店内にはかなりの数の客がいたが、少なくとも私がいる間にこの棚の前で足を止めた人はいなかった。

あ、私が買いに行ったのは靴の中敷きだったので、一言申し添えておきます。

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コメント

うち(モントリオール)に近い薬局に行ってみました。この種の品物が置いてあるコーナーに名前はありませんでした。他のものだったら、「風邪薬」「足元衛生」みたいに書いてあるのですが。他の薬屋(何でも屋でもあります)にも行ってみます。あんまりじっくりこのコーナーを見てきませんでしたが、強壮剤ってあるのかなあ。
スーパーボールの放送禁止になったCMの項に貼ってあった映像で、USAの学校では避妊具の使い方を野菜を使って説明しているようにありましたが、今の若い人たちはともかく、30才そこそこの女性でも、男性用避妊具を買うときは恥ずかしいので売り場であれこれ迷ったり選んだりはしないそうです。

投稿: pompon | 2009年2月23日 (月) 11時44分

pomponさん

リサーチならびにレポート、ありがとうございます^^
性に対する羞恥の度合いは、文化圏によってだいぶ違うでしょうね。
私の限られた経験からすると、アメリカ人はかなりオープンです。
イギリス人はそれに比べると保守的で、イタリア人はその中間
ぐらいでしょうか。
カナダだと英語圏とフランス語圏でも違いがありそうな気がします。

>男性用避妊具

私の上記のエントリー、少々言葉の選択が雑でしたね。こちらの
言葉にヒントを得て、若干修正しました。

投稿: Jack | 2009年2月23日 (月) 13時53分

モントリオール中心街の大型薬局2店と小さめ1店に行ってみました。3軒とも上の写真のような商品棚の上部分には表示がありませんでした。1店は、この部分、どの売り場もメーカーの名前が入っていて、売り場の列の表示には、この種の商品の表示はなし。どこにあるか分からずに店内を2周しました。一番奥の、薬剤師さんがいるコーナーの横にありました。2店目は普通に商品棚に並べてありました。売り場列には「family planning」とあり、「明るい家族計画」という日本語のキャッチフレーズはここから来たのかと???でした。3店目は小さめのところ。表示はなしでした。
この手の商品に縁がないので、「強壮剤」というのがどういう物なのか?ですが、同コーナーには、男性用避妊具の他に、同時に使う?ジェルと妊娠を確認するときに使う商品があるようです。

投稿: pompon | 2009年2月26日 (木) 09時44分

またまたレポートを送っていただきありがとうございます。
英語でも「Family Planning」が使われているとは知りませんでした。「家族計画」はそこから来たのでしょうか。それをさらに「明るい・・・」として、商品のキャッチコピーに使ったのが日本のある企業だったということかも知れませんね。
そう言えば、英語にはもうひとつ「Birth control」とぃう言い方がありますが、映画『クレイマー、クレイマー』でアカデミー主演男優賞を受賞したダスティン・ホフマンが受賞スピーチで、「Birth controlをしなかった母に感謝する」と述べたのが印象的でした。日本じゃ考えられませんからね、晴れの場で「避妊云々」なんて挨拶は。

投稿: Jack | 2009年2月26日 (木) 22時50分

> 私の限られた経験からすると、アメリカ人はかなりオープンです。
イギリス人はそれに比べると保守的で、イタリア人はその中間
ぐらいでしょうか。

ちょっと考えていたのですが、あんまりよくまとまりません。
たぶん、恥ずかしい行為、恥ずかしくない行為(感情)の感じ方、考え方が違うのと、その範囲の違いもあるように思います。
フランス系と一緒にいると、英系(米国も英国も)保守的で、イタリア、スペイン系はオープンに見えます。ただ、それは表面をみての話で、もっと根本的なところから違っているように思います。

投稿: pompon | 2009年3月 4日 (水) 00時57分

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