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2009年4月16日 (木)

内藤九段からの挑戦状

雑誌『将棋世界』の09年4月号で内藤國雄九段が“どっちが勝ち?―内藤九段からの挑戦状”という新たな形式の問題を発表した。

特に懸賞がかかっているわけでもなく、また将棋連盟の棋力認定の対象でもないのだが、これが面白い。

ある局面を提示し、そこから先手と後手のどっちが勝つかを予想せよという問題なのだが、一見すると▲2二銀打で簡単に先手が勝つように思える。私はそう判断したのだが、09年5月号に掲載された内藤九段による解答と解説を見て驚いた。

私の「▲2二銀打で先手勝ち」という読み・判断では、棋力は「アマ初段」とのことである。手順の解説があり、私の考えた先手勝ちの手順の先に後手にちょっと意外な応手があって、その後手の応手に気づいて「後手の勝ち」と判断できたら「アマ二段」であるという。

だが、それが最終解答ではなく、さらに読みが進行して行き、先手に不成の妙手が出てきたり、後手に粘りの防手があったりと、どっちが勝ちかという判断も一手ごとに変わり、棋力判定も「アマ三段」、「アマ四段」と上がって行く。

そして「棋力アマ最高峰」の判定を受けた解答では、ついに「先手の勝ち」となる。その解答を読んで、これは私にはとても思いつくことのできない手順だと脱帽したのだが、さらにもう一つ、最後のどんでん返しがあって、結局は「後手勝ち」が満点の答えとなる(おそらく、そこまで読めれば棋力は「プロ級」ということになるのだろう)。

棋力認定などに使われている「次の一手」というのは、文字通りの「一手」だけを答えればいいわけで、時には“勘”で(ということは、読みによらないで)決めた手が正解だったりもするが、このように勝ち負けまでも判断しなければならないというのは、読みに精度がなければならない。まぐれ当たりがないということで、力試しには有効だろう。

このような問題はおそらく作図や確認に時間がかかって大変な作業となるだろうが、しばらく続けてほしい企画である。

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