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2009年5月11日 (月)

大阪3美術館訪問その1

先週金曜日(09年5月8日)の夜11時40分、高速夜行バスで横浜を出発。途中3回の休憩をはさみ、所要時間7時間25分、翌日午前7時5分に大阪難波に到着。

簡単な朝食をとり、地下鉄御堂筋線→泉北高速鉄道と乗り継ぎ、途中でコーヒーを飲んで休憩しながら、目的地の最寄駅である和泉中央に着いたのが午前9時過ぎだった。事前に調べておいたが、徒歩でも20分程度の距離なので歩くことにする。

Photo正確な地図は持っていなかったが、目印である桃山学院大学の前を通り、迷うことなく目的地の和泉市立久保惣記念美術館に到着。ほぼ30分の行程だった。

ここでのお目当ては開催中の展覧会『美術のクラシック -久保惣コレクションの国宝・重文』に出品されている国宝「青磁鳳凰耳花生 銘万声」。現在、国宝に指定されている陶磁器はわずかに14点しかなく、そのうち花生は3点。この「万声」(ばんせい)はその1つで、中国青磁の傑作と言われるものである。

Photo_5総敷地面積6000平方メートルを超える広々とした久保惣記念美術館は新館で女声コーラスのコンサートが開かれていたが、その声が外に聞こえてくることもなく静かで、また少々アクセスに不便な場所柄もあってか本館展示室に人影はなく、じっくりと展示を観ることができた。

青磁という焼き物は実に不思議で、これが青磁の色だと断定することが難しい。因みに左の写真は本物とはまったく違う発色になっていて、「万声」の青は比較的穏やかで、やや緑を含む沈んだ色調だった。形は「砧」と呼ばれ、高さは30cmあまり。砧青磁は数ある青磁器の中でもその姿形の美しさから、もっとも高雅な品として茶人に珍重されたということである。

この展覧会にはほかに剣豪宮本武蔵が描いた水墨画『枯木鳴鵙図』や、歌人30人の歌130首を書写した『歌仙歌合』(国宝)なども出品されている。

Photo_3『枯木鳴鵙図』は美術関連の書籍などで取り上げられることのある有名な画で、画面中央を細い茎が上へと伸びている大胆な構図と、茎の先にとまった1羽の鵙(もず)の鋭いくちばし、茎の中ほどを這い上がって行く虫とが独特の緊張感を生み出している。

水墨画や日本画はあまり好きな作品がないが、その中でこの作品はきわめて分かりやすい良さを備えている。

久保惣記念美術館には1時間半ほどの滞在だった。次は大阪市立東洋陶磁美術館。こちらでも国宝の陳列があった。【以下明日に続く】

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コメント

おかえりなさ~い。
夜行バスときいてちょっと調べてみました。横浜駅-大阪駅は高速で約500km、モントリオール-トロントは550km、モントリオール-NYが600kmです。所用時間は7~8時間とそう変わりありませんが、日本の夜行バスの場合、たぶん座席数が少なくて、座席をほぼ水平に倒せるのでとても楽ですよね。北米のは普通のバスで、ほぼすし詰めなので首が痛くなりますし、いつ止まってもおかしくないような、ボロバスが多いです。

色って不思議ですよね。採光によって濃淡だけでなく、色も違って見えます。高さ30cmってそんなに大きくはないのですね。

投稿: pompon | 2009年5月12日 (火) 12時24分

>日本の夜行バスの場合、たぶん座席数が少なくて、座席をほぼ水平に倒せるのでとても楽ですよね。

はい、そういう「デラックスタイプ」もあります。が、私が乗ったのは普通の観光バスで、座席もせまく、なんだか映画『真夜中のカウボーイ』みたいで、それはまたそれで面白かったのですが、さすがに次からはフットレストのあるタイプにしようかなと思ってます。

投稿: Jack | 2009年5月12日 (火) 21時10分

> 映画『真夜中のカウボーイ』

題名は聞いたことがあるのですが。。。調べちゃいました。主演の二人って、もう70才なんですね(ちょっとショック)。
バスは長距離だったら、足置きくらい欲しいですよね。モントリオール-ケベック間は新しめのバスなんですが、他の路線、特に英語圏に行くバスはボロが多いです。

投稿: pompon | 2009年5月13日 (水) 13時09分

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