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2009年5月21日 (木)

将棋:第67期名人戦七番勝負第4局2日目【郷田勝ち】

羽生善治名人の封じ手は、大方の予想とは異なる▲5六歩だった。

控室では大本命▲2五銀以外だとすれば、この手が有力とされていたらしい。

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図から△3三桂▲4六歩△4二銀▲6六歩と進み午前11時過ぎで下図の局面となり、再び駒組みが始まったような状態になった。

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午後3時40分、上図から16手進み下図のようになった。

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先手の攻勢、後手の守勢といった状況で、先手の角が5五にある点が注目。無論、前例のない手将棋であり、しかも双方居玉。本格的な戦闘が始まれば、即座に王手がかかる状態にある。ただ、玉の固さだけでいえば後手の方が相対的に上回っているだろう。先手も攻める以上は一気に攻めつぶす勢いでないと厳しい反撃を受けることになる。

大まかな残り時間は双方2時間あまり。

上図からの指し手:△5四歩▲6六角△6五桂と後手が反撃に出た(下図)。

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先手としては攻勢に出る前で、意表を突かれたか。控室の予想では、▲6五同桂△同銀▲7五角△7四飛▲7六歩△7七歩▲7九金(▲7七同金なら△4五桂)△1三角▲6六歩△4六角▲6八金△4五桂打▲4八金△7八歩成▲同金△5七桂成▲6五歩△7五飛▲同歩△3九角▲8一飛△5二玉で難解という。

羽生は桂を取らずに▲1五歩と突き出した。△7七桂成▲同角△6五銀▲2四歩△同歩▲同飛と進んで(下図)、現在(午後5時20分)後手の郷田が58手目を考慮中。

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上図のまま6時から夕食休憩に入ったが、その30分の休みの間も郷田は盤の前に坐ったまま手を読み続けた。休憩時に対局者が盤の前に居続けるというのはタイトル戦では珍しいのではないだろうか。

その時に読み切ったか、60手目に△4五桂と桂を捨てて角の成り込みを狙った勝負手を繰り出した(下図)。

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さらに68手目、△4七香打が鋭い(下図)。この香打で先手玉はいっぺんに狭くなった。

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どうもこの後は総じて先手の劣勢のようだ。▲5八金と香の当たりをよけた瞬間、△3三銀という好手が飛び出した。

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上の局面以後は先手が一歩届かないようで、81手目に▲5二銀打と最後の攻勢に出るも、郷田はそれを冷静にかわし、86手目△6八銀打で先手玉は即詰めとなった。

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後手玉は1手動いただけ。先手玉にいたってはとうとう動かずに終るという珍しい1局だった。

これで今シリーズ名人戦は4戦して、すべて後手番が勝ったことになる。先手番の連勝が続き、どちらが後手で制勝するかが話題になった昨年の名人戦とは逆の展開である。

両者2勝2敗を受けての第5局は、6月2、3日、秋田市で開催される。

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