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2009年5月19日 (火)

『モチモチの木』

先週の土曜日(09年5月16日)、切り絵作家の滝平二郎氏が亡くなった。88歳だった。

もう30年ぐらい前になるだろうか、朝日新聞に毎週作品が発表され、その独特の画風--特に人の目--に特徴があり強く印象に残った。

それから20年程経ち、私にも子どもができ、夜寝る前や休みの日などに絵本を読んで聞かせるようになった。それで、いろいろな人から絵本をいただいたのだが、その中の1冊に『モチモチの木』(斉藤隆介作、滝平二郎画)があって、表紙に描かれた人物の絵を見た途端、滝平二郎だと分かった。

『モチモチの木』は長女も長男も好きな話で、おそらく100回以上は読んだと思う。そして読むたびに、主人公の少年豆太が祖父と2人きりの暮らしを送っていることに大きな不思議を感じた。物語の中で父親が亡くなったことはふれられているのだが、祖母や母のことは1行たりといえど出てこない。兄弟姉妹がいたかどうかも不明だ。

おそらく子どもたちはそんなことは気にもせず、冬の夜、突然腹痛を起こした祖父を助けたい一心で、たった一人夜の山道を駆けくだり、医者を呼びに行くという主人公豆太の必死の思いと、その夜期せずして豆太が目にする、「モチモチの木」に灯りがともる「山の神様のお祭り」の話に心を弾ませていたのだろう。その長女も長男も既に成人となった。

今朝、滝平二郎氏の訃報を新聞で読み、驚きと懐かしさを憶えた次第である。

ご冥福をお祈りします。

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コメント

『モチモチの木』、今では小学校の教科書にも採録されています。

もうひとつの代表作とされている『ベロ出しチョンマ 』のほうは、単なる童話とは言えない反骨精神があって、まだ作者の若さも感じます。

投稿: baldhatter | 2009年5月20日 (水) 16時58分

>教科書にも採録

そうですか。でもあの絵はどうなってるんでしょう。教科書だとページ数も限られるので全部を載せることは難しいのではない。
絵が少ないとすると、ちょっとさみしいですね。なにしろ絵と文が見事に融合した読み手の想像力を刺激する物語ですから。

投稿: Jack | 2009年5月21日 (木) 11時10分

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