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2009年5月27日 (水)

展望のない国

通常、政治家というのは国家数十年の経営を考慮した上で発言し行動するものである。

とかく政治家のレベルが取り沙汰されることの多い日本でも、内閣は何十年か先の長期的課題に言及するし、取り組んでもいる。

しかし、日本の北に位置するあの国だけは、そうした国としての長期的展望というものがないように思える。

ミサイルの発射実験や核爆発実験を繰り返し、それを交換条件にして関係諸国から援助を引き出そうとする手口には何ら生産的なところがなく、今後何十年も続けられるものでないことは明らかだ。

彼の国の国民は、政府による情報操作のために真実を知らないまま、最高指導者を神のごとく崇め奉っているらしいが、その金正日を頂点に国家経営に携われる首脳陣の頭の中に「国民の利益」という考えはまったく存在しないかのようだ。

国際社会は北朝鮮国民の蒙を啓くことも、対策の一環として取り入れるべきではないだろうか。それはやろうと思えば不可能なことではないように思える。

ただ問題はアメリカと中国の関係だろう。もし北朝鮮国民への啓蒙が功を奏し、あの国が自発的に国を開いた時には間違いなく韓国との統一(実質的には韓国による吸収)が為されるだろう。そうなれば中国は親米国家と国境を接することになる。

それでも自国の安全保障が保てると中国が判断しない限りは、そういう米中関係にならない限りは、北朝鮮の今の手口は有効性を失わないだろうし、今後も続けられるだろう。

今度の実験で、北朝鮮は備蓄していたプルトニウムを使い切ったのではないかと言われている。だとすると、次はどんな暴挙に出てくるか―『半島を出よ』(村上龍)のような展開だけは願い下げである。

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