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2009年6月24日 (水)

将棋:第67期名人戦七番勝負第7局2日目【羽生名人位防衛】

昨日(09年6月23日)から愛知県豊田市の「ホテルフォレスタ」で指されていた第67期名人戦七番勝負第7局は、2日目の今日午後7時半過ぎ、81手目▲6一角打を見て、挑戦者郷田真隆九段が投了。羽生善治名人が4勝3敗の成績で名人位を防衛した。

これで羽生は名人通算6期獲得となり、故大山康晴十五世名人の通算18期、中原誠十六世名人の同15期、故木村義雄十四世名人の同8期に次ぎ、獲得期数で歴代単独4位になった。

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【以下、2日目朝から書いたブログを整理しておく。】

羽生名人の封じ手は▲7六歩打だった(下図)。 

 

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ここで後手の応手は△6四角か△5三角のいずれかなのだが、郷田は長考する。NHKの解説で渡辺明竜王は「9時半ぐらいまでには指すでしょう」とコメントしていたが、その9時半を過ぎても郷田は指さない。

結局50分以上を費やし、記録係の「5時間使われました」の声に促されるようにして5三に角を引いた。

以前、加藤一二三九段がタイトル戦で活躍した頃、やはり序盤の、誰が考えても同じ結論に達するような局面で長考するので不思議がられた。今回の名人戦での郷田にも同じような印象を持った。最終盤で秒読みとなる不利を承知の長考というのは素人にはまったく理解できない。少なくとも、羽生をはじめとして、木村や大山、中原、谷川、森内といった歴代永世名人はこうした時間の使い方をしなかったように思う。

さらに10手進み、下図の局面で昼食休憩に入った。

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先手の攻め、後手の受けで、全体に先手の模様良し、というのが控室の見方のようだ。

昼食休憩後、後手は△3五角と角交換に応じた。▲同銀△5三銀▲3七桂△4四銀▲同銀△同金▲5三銀打が現局面(午後4時、下図)。

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ここで郷田の持ち時間が1時間を切った。

この後の郷田の差し手にやや一貫性が欠けていたのではないかと言われている。ことに54手目△1五角打(下図)と意表の手で先手陣に揺さぶりをかけたまではよかったが、

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▲2六角△同角▲同歩△3七角打▲3八飛△1九角成(下図)とした手が、先の△1五角打との連動性がなく、却って先手2筋の歩を1つ進めさせたことで、後に先手から2五へ桂を打つことが可能になるなど、ちぐはぐだという意見があった。

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どうもこの△1九角成以後は先手が確実に差を広げて行ったようで、後手は反撃の糸口をつかむことができず21手後に投了した。

第6局の最終盤では震えた羽生の手だったが、本局の最終手▲6一角と打つ手はしっかりとしていて、震えていなかった。

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