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2009年6月18日 (木)

展覧会の入場料

あまりみみっちいことを言いたくはないのだが、展覧会の入場料、もう少し安くならないものだろうか。

わが家から東京上野まで展覧会を見に行くと、電車賃が往復で1,780円、入場料1,500円、館内音声ガイド500円、(買ったり買わなかったりだが)図録2,000円前後で、合計6,000円近くになる。月1回ぐらいは見に行きたいと思っているので、そうなると年間7万円からの出費となる。

入場料は、今都内の主だった美術館や博物館は、常設展示で500円から1,000円程度(一般大人料金、以下同じ)だが、これが特別展になると概ね1,300円以上になる。

先日、総入場者数が94万人を突破し、大好評の内に終了した東京国立博物館の『阿修羅展』は1,500円、同じく85万人を集めた国立西洋美術館の『ルーブル美術館展―17世紀ヨーロッパ絵画―』も1,500円だったが、この展覧会には並ばずに入場できる「入場日時指定チケット」というのがあって、そちらは1,700円だった。

こうした特別展の場合、国宝級の名品や海外の名作などを展示するために、所有者(所有団体)への謝礼や輸送費、保険料など経費がかさむことは理解できるが、90万人の入場者があれば単純に計算して、それだけで13億円以上の収入である。これに館内の音声ガイドや図録、グッズの売上を加えれば相当の金額に上るだろう。展覧会の経費というのはまさに厚いベールに包まれていて部外者には知る由もないが、少なくとも上記2件の展覧会は黒字であっただろうと思われる。

また美術館や博物館の事業に関しては、「文化芸術振興基本法」というのがあり、その第26条には、「国は、美術館、博物館、図書館等の充実を図るため、これらの施設に関し、自らの設置等に係る施設の整備、展示等への支援、芸術家等の配置等への支援、文化芸術に関する作品等の記録及び保存への支援その他の必要な施策を講ずるものとする」と謳われている。そのため、条件を満たせば文化庁による支援を受けることができる(その金額も残念ながら不明)。

そうしたことを考えると、もう少し入場料を下げることができるのではないだろうかというのが個人的な印象で、1,000円ぐらいならばもっと気楽に行けるのにと思う。

展覧会の入場料が、その気楽に行けるレベルの1,000円を超えるようになったのがいつ頃かは定かでないが、憶えている限りでは2003年に東急Bunkamuraで開催された『ミレー3大名画展』が既に1,300円だった。久しぶりに行った美術展であったのと、入場料が1,000円以上だったので記憶に残っている。

記録の意味もあって記しておくと、これまでわたしが行った中で入場料最高額は、昨年サントリー美術館と国立新美術館で同時開催された『ピカソ展』で、両館共通入場券が2,000円、公式記念図録は2,800円(これも最高額)だった。

これは2つの美術館共通の入場料だったので妥当と言えなくもないが、来週土曜日(09年6月27日)から始まる『海のエジプト展』の入場料は2,000円。単独の展覧会としてはこれまでで最高額ではないだろうか。

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コメント

高いも安いも、とうぶん外出のできなくなった私が参りました ^^;
この時期、少なくとも阿修羅展と手塚治虫展に行くつもりだったのですが……

投稿: baldhatter | 2009年6月19日 (金) 10時35分

>とうぶん外出のできなくなった私

このたびはとんだ災難でしたね。
「手塚治虫展」は私も行きたかったのですが、江戸東京博物館は
上野よりもさらに遠い感じがして(実際に遠いのですが)、とうとう
行きそびれてしまいました(明後日までですね)。
とにかく今は治療が一番大切、専念してください。


投稿: Jack | 2009年6月19日 (金) 11時04分

baldhatterさん、退院おめでとうございます。
今は治療に専念で、ご家族に甘えてみては?

美術館・博物館の入場料は、カナダでも上がる一方です。私が来加したときには、まだまだ無料の所もありましたし、無料の日もあったのですが。政府援助とか、協賛も減っているのかもしれませんし、梱包・配送、保険料も上がってるでしょう。特にガソリンは目に見えて上がった時期がありましたし、今もあんまり安くはないですよね。
あ、ここでやってる「イマジン」特別展示(無料/元ビートルズと日本人の奥さんの)も今週末まででした。。。

投稿: pompon | 2009年6月19日 (金) 12時46分

boldhatterさん

JackさんのBlogを通してで申し訳ありませんが、入院してらしたとは知りませんでした。くれぐれもお大事になさって下さい。
地の果てのオーストラリでもさらに地の果てと考えられているパースでは、大物(???少なくとも私の興味をそそる)の展覧会というものは、4-5年前の「モネ・浮世絵展」でした。
何しろ数年前のことですから入場券がいくらだったか覚えていませんが、「若干お高め」くらいの感じだったと思います。私は二回行ってしまいました。阿修羅展の比較にはなりませんが、二回目の訪問の時は入場に100m程並んでいました。これはパースでは異例のことなんです。
そんな状況ですから、日本に帰る時は、たくさん美に触れたいと思っています。

投稿: billabong | 2009年6月19日 (金) 23時30分

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