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2009年6月 5日 (金)

将棋のポジション

Photo私のように将棋が好きな者にとっては、将棋というのは頭脳を使う非常に優れたゲームであるという認識があり、また将棋を指すときはかなり真剣に取り組むものなのだが、そうではない人―将棋のルールを知らない人や、単なる遊びととらえている人たちにとって、将棋のイメージやポジションというのは、こんなものなのかもしれない。

写真は父の日用の“夕涼み甚兵衛風ウェア”とでも呼べそうなプレゼント用品である。きっと、休みの日の夕暮れ時に庭に水でも打った後、このウェアを着てのんびりと縁台将棋を楽しんでくださいというのが、この商品の“コンセプト”なのだろう。

しかし私が子どもだった昭和30年代や40年代ならいざしらず、今どき“縁台将棋”など絶滅したとまでは言わないが、めったに見られるものではない。おそらく、この“夕涼み甚兵衛風ウェア”を企画した人も私よりはずっと若く、“縁台将棋”など実際に見たことはないのではないか。それでもなお、こうして寛ぐためのウェアに将棋駒を組み合わせるという発想が成立するということは、将棋の一般的イメージというものを如実に物語っていると言えるだろう。

将棋は確かに、(囲碁など他の盤上ゲームに比べると)とっつきやすいゲームである。その点は否定もしないし、かえってアドバンテージだと思う。問題は世の多くの人がそこから先へとイメージを深化させることができない点、将棋を単なる娯楽としてしかとらえていない点だ。将棋は単なる遊び、底の浅いゲームではない。将棋が単に指して面白いだけでなく、奥の深い、高度に知的なゲームであり、また将棋を学ぶことで得られる利点も決して少なくないことをもっとアピールする必要があり、それにはやはりプロ棋士の集団で、世間の目を将棋に向けさせる上で最も力のある日本将棋連盟の積極的関与が必要だろう。

ところで、この“夕涼み甚兵衛風ウェア”に付いてくるのは「押し駒」という、文字をスタンプ押しした安価な駒なのだが、字体がきれいだった。ただ箱の中に、あの紙の将棋盤が入っていなかった点が気にかかる。

続報あり】

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