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2009年10月21日 (水)

ミスの背景

“ハインリッヒの法則”では、「1つの重大事故の陰には、29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件の異常が存在する」とされているが、1つのミスの背景にも複数の偶然が存在しているケースが多いと思う。

Photo写真は先日届いた「運転免許証更新のお知らせ」。一見なんの変哲もないハガキだが、緑の囲み部分を見ていただきたい。実に不思議な文になっている。

このハガキが出来上がるまでには、相当数の人間がかかわっていたはずで、(1)このハガキの文案を考えた人、(2)それを承認した人、(3)ワープロを使って版下を作成した人、(4)印刷した人(おそらく複数)、(5)梱包・発送した人。大ざっぱにあげてもこの程度の人数がかかわっている。

だがこのハガキはそうした人たちの目をくぐり抜け、完成・発送されるまでに至った。或いは途中で気づいたのかもしれないが、それが印刷がおわった後だったとしたら、費用や納期の都合で作り直しをせずに「このままで行こう」となった可能性はある。ま、ミスと言ってもこの場合は使用に支障を来たすほどではないので、そうした措置が取られたこともあり得る話である。

私が直接見聞きしたものでは、とある会社の印刷物でその会社の名称が誤植になっていたというケースがあった。

現在もある会社なので実名は伏すが、本当は「湘南○○○○㈱」なのに「湖南○○○○㈱」となっていた。印刷部数も多く、大型の高速輪転機を使用することになっていたが、たまたま刷り始める直前に印刷機のオペレーターが「これ、間違いじゃないの」と気づき、ぎりぎりのところで数百万円の損失を免れた。

実はそのオペレーターは「湘南○○○○」の営業所近くに住んでいる人で、社名になじみがあったために気づいたものだった。

その印刷物の制作には、延べで20人以上の人間がかかわっていたのだが、文字1つが5cm四方はあろうかという大きなものであったにもかかわらず誰も誤植に気づかず、印刷機が回り始める直前に、偶然の力によって事故となるのを逃れたわけである。

上のハガキの場合はそうした偶然の力が働くことなく、とうとう刷られてしまったのだが、いったい何枚刷られ、これからあとどれくらい使われるのだろう。

担当責任者は、このハガキが使われ続ける間はイバラの日々かもしれない。

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コメント

文を考えた人かパソコンを打ったのが日本人ではなかったりして。
ICカード免許証ですか。進んでますね。アメリカ移民局の要請に応えて、ICカードの入った日本のパスポートに切り替えましたが、国境の移民局にはそれを読める機械が配置されてなかったような。。。フランスの運転免許は、ちょっと前まで、切り替えなしでした。(おじいちゃんの運転免許に18歳当時の写真だったり)今は切り替えありのようです。私の日本の運転免許は、、、外にいる間に無効になり、帰国の度に切り替えするのが面倒くさいのと、費用もばかにならないので、ほおってあります(^-^;

投稿: pompon | 2009年10月28日 (水) 13時03分

>フランスの運転免許は、ちょっと前まで、切り替えなしでした。

これは私も見たことがあります。もう40歳近い男性の免許証の
写真は、どう見てもその人の「息子」ぐらいの男の子でした。
聞けば免許の更新がないとか。
「何のために写真を貼ってあるの? 意味ないじゃん」という
質問の集中砲火を浴び、その彼は「ぼくが法律を作ったん
じゃない」と答えました。

投稿: Jack | 2009年10月28日 (水) 22時56分

> 「ぼくが法律を作ったんじゃない」

『かたつむりに告ぐ』(talk to the snail) ではなくて、『かたつむりの言い分』でしょうか。

投稿: pompon | 2009年10月29日 (木) 00時28分

>『かたつむりに告ぐ』(talk to the snail)

何かと思い調べたら、本のタイトルだったんですね。
「イギリス人が見たフランス/フランス人」というテーマの
ようですが、相当に辛辣で笑える内容のようです。
「Snail」はエスカルゴが由来でしょうか。

投稿: Jack | 2009年10月30日 (金) 21時23分

実は、、、アメリア、トライアスロンの課題でした。課題箇所がおもしろかったので、図書館で借りてきておもしろそうなところだけ拾い読みしましたが、タイトルがどこから来たのかまではわかりませんでした。食材・料理としてのエスカルゴなのか、デンデンムシなのか(゚ー゚; 本はおもしろかったですよ。ただ、フランス人ではなく、外国人だからおもしろさがわかると思います。
そうそう、エスカルゴは抵抗なく食べれますが、蛙(の足)は、ぴょんぴょん飛ぶところを想像してしまって食べれません。

投稿: pompon | 2009年11月 1日 (日) 11時31分

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