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2009年11月 6日 (金)

将棋:第68期B級1組成績順位表【8回戦】

将棋の第68期B級1組順位戦は、竜王戦と日程が重なったために1局だけ残っていた▲渡辺明竜王-△久保利明棋王戦が昨日(09年11月5日)行われ、95手で渡辺が勝ち通算成績を6勝2敗として、昇級に望みをつないだ。

8回戦の結果は次の通り。

    【勝】        【負】       【終局時間】
▲畠山  鎮七段-△鈴木大介八段   (22時8分)
△行方尚史八段-▲堀口一史座七段  (22時59分)
▲屋敷伸之九段-△深浦康市王位   (23時28分)
▲松尾  歩七段-△杉本昌隆七段   (0時34分)
▲豊川孝弘七段-△阿部  隆八段   (1時0分)
▲渡辺  明竜王-△久保利明棋王   (23時58分)
* 山崎隆之七段は抜け番
** 対局日は渡辺-久保戦以外は10月30日

8回戦が終了した時点での成績順位は次の通り(前回の成績順位)。 

第68期将棋B級1組成績順位(8回戦)

成績
順位
氏名/段位B1
順位
成績前回
順位
順位
変動
備 考
1 久保利明棋王 5位 6勝1敗 1  
2 松尾 歩七段 12位 6勝1敗 2  
3 渡辺   明竜王 4位 6勝2敗 4  
4 鈴木大介八段 1位 5勝3敗 3  
5 深浦康市王位 2位 4勝3敗 5  
6 行方尚史八段 6位 4勝3敗 7  
7 山崎隆之七段 10位 4勝3敗 6 抜け番 
8 畠山 鎮七段 8位 3勝4敗 9  
9 屋敷伸之九段 11位 3勝5敗 11  
10 杉本昌隆七段 3位 2勝5敗 8  
11 豊川孝弘七段 13位 2勝5敗 12  
12 堀口一史座七段 9位 2勝6敗 10  
13 阿部 隆八段 7位 1勝7敗 13  

久保対渡辺の一戦はタイトル保持者同士であるだけでなく、昇級争いの当時者同士の戦いということでも注目を浴びた。この1局に敗れるようであれば、渡辺の昇級はかなり難しくなる。この対久保戦と次の対松尾戦は絶対に負けられない将棋である。

久保と渡辺の対戦成績は7勝1敗と久保が大きくリードしている。

将棋は△久保のゴキゲン中飛車に、渡辺が▲2二角成として穴熊の含みを持たせる出だし。久保が2筋に飛車を振りなおして向い飛車の形から1筋の端攻めを狙うと、渡辺はいったん▲5三角打として久保の△4四角打を誘って角交換を強要し、手損ながら、後手に4四歩と進めさせて4四への角打を消してから、2六に飛車を浮くという高等戦術を見せ、久保の端攻めに対抗する。

双方飛車を成り、後手はさらに馬も作って攻め合いに。わずかに後手の方が有利と言われつつ終盤へと進んだ73手目、渡辺が1七へ角を打った(下図)。

B181  

 

 

 

 

 

 

 

 

後手が△4七馬と銀を取ったら、竜を取ってしまおうという意味なのだが、ご覧の通り△1七同竜とただで取られてしまう角打ちである。ところが角を取った瞬間に竜が玉の筋から外れ、先手玉に詰めろがかからなくなり、その時▲9四歩とすれば先手の1手勝ち。まさに肉を切らせて骨を断つ鬼手であり、終盤の鬼手は決め手となる。

久保も分かっていながら竜で1七角を取らざるを得ず、以後は渡辺が1手勝ちを堅持しつつ押し切った。これで久保の連勝を止めると共に、自身の昇級実現にとっても大きな1勝となった。

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