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2009年11月18日 (水)

我が家の傘立てには売価数百円のビニール傘が数本入っている。

高校生の頃、自転車通学だった長男は前が見えるビニール傘を使っていた。が、雨が降ると違う傘を差して帰ってくることがしばしばあった。聞けば、「ビニール傘は区別がつかないから、学校の傘立てにあるのを適当に選んでくる。みんな、そうしてるよ」。

ある都内の美術館で、入館した時は降っていなかったのが、帰りには滝のような雨。「ありゃあ、傘がないのにまいったな」と出口で独り言を言っていたら、職員の方が、「これ忘れ物で、持主が現れなかったからどうぞ」と言って、ビニール傘を手渡してくれた。

以前、傘の骨が折れたので修理をしてくれるところを探したのだが、近隣ではとうとう見つからなかった。ネットで調べたところでは、骨の修理には500円前後かかるようだ。それならコンビニのビニール傘の方が安い。そうした価格の安さと品物が豊富にあることが、物の大切さを希薄にしている部分もある。

傘が貴重品だった頃を知っている身には、昨今の傘の地位低下が気になるところ。身の回りにある品物の中で、最も頻繁に歌に取り上げられるもののひとつが傘であり、単なる道具に留まらず、詩心を刺激する存在でもあった。そんな傘だから、私は大事に使いたいと常々思ってきた。

が、最近、自分が玄関の傘立てからビニール傘の方を好んで抜き出し使っていることに気づいた。ちょっと風が強い日など、壊れても惜しくないビニール傘は便利だし、着ている服と色が合うだとか合わないだとかも気にせずに済む。

でも以前、雑誌で見たこんな傘に対する憧れも忘れたわけではない。ただ、雨の日には使う気になれそうにない。

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身辺雑記」カテゴリの記事

コメント

ウチの近所にある、合い鍵作ったり靴の修理したりする店では、傘の修理もやってくれます。500~1000円かかりますが、長女は1000円で買って愛用している傘があるので、元の値段を超えると知りつつ何度か修理にだしています。

子どもの頃のおぼろげな記憶では、近所に傘修理専門のおじさんがいたような。

投稿: baldhatter | 2009年11月19日 (木) 17時11分

> 自転車通学だった長男は前が見えるビニール傘

若い!というかいまどきの人はこうなのでしょうか。私は雨だと最初から自転車通学をあきらめましたが。。。(私も高校は自転車通学でした)

100円ショップで売っていた傘は、原価割れだったように聞きました。今では数百円なんですね。
こちらでは傘をささない人が多いです。霧雨、シトシト程度だと、コートや上着に着いているフードや帽子でしのぎます。だから、傘も骨が弱い、質の良くない品が多かったものです。私もフランス製のを愛用しています。

仏人歌手の歌に、こうもりと傘が恋をする話があります。絵本も出ました。この歌詞を読んで、日本では明治時代から恋人なのになあ~こうもり傘、って笑ってしまいました。

投稿: pompon | 2009年11月20日 (金) 00時14分

baldhatterさん

>元の値段を超えると知りつつ

思い入れのある傘であれば、修理代+電車賃を払ってでも直そうという
気にもなるのですが、特にそうでなければ、ついつい「経済効率」が
優先してしまうんですよね。
それと、今の傘は高価なものはどうか分かりませんが、普及品は
基本的に耐久性がありません。3年も使うと破れたり、接合部から雨が
じゃんじゃん入ってくるようになります。
一言でいえば、愛着が持てない…。
でも娘さんは何らかの理由でその傘に愛着を感じているようで、その
物を大事にする気持ちは大切ですね。

pomponさん

そうですね、欧米の人はあまり傘を使いませんね。最初っから持ってない。
日本に来てオシャレな傘が手頃な値段で売っているのを見て、喜んで
何本も買って帰るなんて人もけっこういます。
最近ではビニール傘ではなく、普通のナイロン系素材の傘でも400~
500円というのが出回り始めています。これもデフレ?

投稿: Jack | 2009年11月20日 (金) 11時54分

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