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2010年1月22日 (金)

××じゃない方

テレビをつけるとお笑いタレントを多数動員しての“クイズもどき番組”、“ダベリ番組”、“食べ歩き番組”ばかりで、観ようという意欲も起きてこない。

見ないから当然最近のお笑いコンビの名前はほとんど知らない。メンバーの1人が次女の高校の卒業生である「オリエンタルラジオ」と、アクの強さが売りの「オードリー」あたりが私の“最近の限界”だろうか。さらにメンバー2人の名前を共に答えられるコンビとなると「……………」とならざるを得ない。

で先日、「オードリー」と「はんにゃ」(娘たちに教えてもらって憶えたコンビ)が出演しているCMが続けて流れた。その時思ったのは、「この2つのコンビ、メンバーを入れ替えても分からないな」。

オードリーの春日とはんにゃの金田(という名であることを、調べて知った)とを組み合わせればそれは一目瞭然、私にも分かる。が、その相方を入れ替えられても、判別できないと思う。相方の名前すら私は知らない。

今のお笑いコンビは(敢えて“漫才コンビ”という言葉は使わない。それはテレビでの彼らの活動を見れば“漫才コンビ”でないことは明らかだからだ)、「オードリー」や「はんにゃ」など名称に自分たちの個人名を使わない傾向が強い。

これは、「エンタツ・アチャコ」をはじめ、「中田ダイマル・ラケット」、「夢路いとし・喜味こいし」、「ミヤコ蝶々・南都雄二」のほか、「コロンビア・トップ・ライト」、「てんや・わんや」、「Wけんじ」など、かつてはメンバーの名前(芸名)を組み合わせてコンビ名としたのとは明らかに違う命名法である。

正確なことは分からないが記憶の限りでは、「ツービート」、「B&B」、「ザ・ぼんち」あたりが、個人の名(芸名)をコンビ名に使わなかった最初の2人組だったようだ(3人組の場合は、逆に個人名を使わないのが主流である)。

そうしたコンビ名だと個性(アク)の強いメンバーの方が注目され、その相棒は影が薄くなるといったことが起こる。その結果、存在感の希薄なメンバーは「××じゃない方」という不名誉な呼称を頂戴することになる。「はんにゃの金田じゃない方」、「ドランクドラゴンの塚地じゃない方」、「オードリーの春日じゃない方」などなど。

「コンビの片方しか憶えてもらえない」というのは、そのコンビ名に理由があるのも事実だが、もう一つは彼らの仕事がバラエティ番組を中心としたテレビの“添え物”的なものでしかないことにも原因があるのだろう。彼らが本来の漫才なり、コントで評価されるようになれば、自ずとコンビ2人の名も共に知られるようになるはずだ。

多くの人に、メンバーの1人が「××じゃない方」と呼ばれるコンビというのは総じて短命な気がするが、だからといって彼らの側に“長く生き抜く”ための方策があるとも思えない。パッと出て、パッと散るだけでもよいと腹をくくって芸能界に飛び込んで行くわけでもないだろうに、何とも解せないことである。

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コメント

いとし・こいし、てんや・わんや、

懐かしい名前ですね。「こんと55号」「てんぷくトリオ」といっても、今の人にはわからないでしょうね。

> 「××じゃない方」という不名誉な呼称

Chageさんは、道ばたとかで一般の方から、「ほら、askaじゃないほう」と言われると本人のブログにあったのを思い出しました。Chageさんにはお笑いさんの素質十分だと思いますが。多芸な方です。

投稿: pompon | 2010年1月23日 (土) 23時50分

>「ほら、askaじゃないほう」と言われる

そうですか、私はChageの方を先に憶えましたけどね。
人の認識・記憶の仕方って様々ですし、また男女で
注目するポイントが違うのかもしれませんね。
たとえば、男が男を認識する場合は、ハンサムよりも
ちょっと個性的な方が認識(記憶)しやすい―なんて
ことがあるのかもしれません。

投稿: Jack | 2010年1月25日 (月) 09時06分

> お笑いタレントを多数動員しての“クイズもどき番組”、“ダベリ番組”、“食べ歩き番組”

日本に帰ってくるたびに知らない人がテレビに多くて、知ってる人を見るとほっとします(皆、白髪が目立ちますけど)。
随分前から「お笑いタレント」の出演比率がだんだん多くなって、Jackさんが仰るような番組は必ずどっかでやってますね。時々、家族にDVDにして送ってもらうのは、歌番組が多い(続き物を避けるとこうなります)ので、今は普段見れない番組を選んでます。今どきのギャグは聞いてもわからないので、ドラマが多くなりますが、2時間ドラマもシリーズもので、探偵・警察・検察・検死官、元警察官など事件物が多いように思います。

二人でコンビを組んでいる場合、二人の間でどう平衡を保つかが難しいでしょうね。人気は他人が評価したものです。そうではなくて、本人たちがお互いをどう尊敬・信頼するかでしょうか。

投稿: pompon | 2010年1月26日 (火) 20時50分

寒い日本に一週間余り行き、バタバタした揚句、42度のオーストラリアに戻ってきたところです。遅いコメントで申し訳ありません。
漫才の昔の大御所の名前がたくさん引用されており、pomponさんのご感想のように、まず「懐かしい!」と思いました。「漫才」という言葉ももう消滅してしまったようですね。日本には比較的頻繁に帰ってきているはずなんですが、私もほとんどのタレント(俳優、お笑いタレントを含めて)が解らない状態です。その中懐かしい俳優を見ると、えぇぇ!!!こんなに年を取っちゃったの?と自分のことを棚にあげる感想を口ずさんでしまいます。
pomponさんの感想と全く同じのような気がします。それとjackさんのおっしゃる「・・・観ようという意欲も起きてこない」のも全くの同感。これが年のせいなのか、こんな番組を作るのが「一番一般受けするのか、視聴率を考えると安全なのか?」と疑問に思う今日この頃です。ふとオーストラリアの番組を見ると、「日本を真似している」と思えるほど、同じ様な状態です。世界のグローバル化はここまで及んでいるようです。
「xxじゃない方」といわれるようなグループは「カリスマ性」のないグループなんでしょうか。それとも「強烈な個性」持つタレントがますます稀有になってきているからなんでしょうか。しばし考え込んでしまっています。

投稿: billabong | 2010年1月30日 (土) 13時22分

>えぇぇ!!!こんなに年を取っちゃったの?

まさに同感。で、「うわぁ、この子もこんな年なんだぁ!」などの発言が
多くなり、娘たちに「お父さんから見ると、この人たちも“子”なんだぁ」
と言われてます。
先日は歌手の岩崎宏美がテレビで歌っているのを見て、「うわぁ、岩崎
宏美がちゃんとおばさんになってる!」と口走ってしまいました。
因みに、これまでで最も衝撃的な「変身」を遂げていたのは天地真理でした。

投稿: Jack | 2010年1月31日 (日) 14時14分

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